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オーディション (幻冬舎文庫 む 1-4)

オーディション (幻冬舎文庫 む 1-4)

オーディション (幻冬舎文庫 む 1-4)

作家
村上龍
出版社
幻冬舎
発売日
1997-12-01
ISBN
9784877285463
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オーディション (幻冬舎文庫 む 1-4) / 感想・レビュー

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hit4papa

再婚相手を架空の映画のオーディションから選ぼうとした中年ギョーカイ人。4千人の中から惚れこんだお相手はサイコな女子だった、というとってもグロいお話しです。ラブラブな関係から、徐々に恋愛モンスター化していく彼女に不気味なものを感じ、過去を探ったところいくつかの不可解な事件を知ることになります。彼女の理不尽な壊れっぷりと主人公を追い詰める執拗な手練手管には、ぞっとすることでしょう。クライマックスからラストにかけては読みながら痛みすら感じるのですが、なんとも納得し難い展開で、ゲンナリしてしまいましたよ。

2021/04/30

ゆいまある

高校時代熱中した村上龍。次第に金持ち自慢が酷くなり「この人馬鹿だなあ」と読む気を失くして、ラッフルズホテル以来の購入。40代男性が再婚相手を選ぶ為に映画のオーディションを行い、美人に一目惚れ。女は気の毒な過去を語るが、怒りのスイッチが入るや男を死の恐怖に陥れるサイコホラー。虐待のトラウマというより、サイコパスなんじゃないのかな。過去もどこまで事実か分かんないし。女に見栄張りたくてニューヨークバーでドンペリ飲ます主人公に、昔私の周りにいたこういうタイプの男の記憶が蘇り、嫌悪感。殺そうとは思いませんが。

2019/06/02

はらぺこ

主人公の青山が山崎麻美と食事してる時の話が鼻についた。僻み根性丸出しで言わせてもらうなら、青山みたいな奴嫌いやわ。 青山以外の人達が山崎麻美を危険視してる理由が分からん。人生経験を積んだ大人から見たら危ない女のニオイが出てるんでしょうか?恋は盲目って事?ただ、この表紙の女が山崎麻美やったら自分は付き合わんけどね。

2014/09/09

ちょこまーぶる

トラウマって怖いですね。女性が急に変容していく様はかなりの恐怖を感じました。 内容的には、オーディションで再婚相手を選ぶという不真面目なことを行う42歳ってどうなの?と思いましたね。そんな選び方をするから、あんな結末になってしまうのではないだろうか。そして、女性がオーディションを受けた理由には、裏の理由がしっかりあって、次のターゲットを探していたんでしょうね。逆オーディションというかスカウトのようなものですね。それにしても、怖い作品でした。

2013/08/14

ちぇけら

ボクの頭の奥がそして手足の芯が痺れてくるそれは経験したことのない恐怖だ。つらいことはあったけどなんとかのりこえたんです。ことばは抑揚なく上っ面を撫でてしかしボクはそのことに気づかない。恋に夢中で精液は干からびてはりつく。ひとはしにむかっていきているんです。「わたしだけ、わたしだけよ。わたしだけを愛してくれたらわたし何でもしてあげる、ね、わかるでしょ?」暗い部屋ボクはあらゆる喉が乾燥しきって何も発せない。痛覚ばかりが冴える。血液の匂いにつつまれて見る君は美しい。だけどこの世界では誰も君を救うことができない。

2019/06/24

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