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眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫 や 4-2)

眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫 や 4-2)

眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫 や 4-2)

作家
山本文緒
出版社
幻冬舎
発売日
1998-04-01
ISBN
9784877285883
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眠れるラプンツェル (幻冬舎文庫 や 4-2) / 感想・レビュー

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なゆ

なんだ、恋愛小説だったのか。どうりでなんだかしっくり来なくて…残念ながら相性が悪かった。ほとんど帰って来ない夫を待ち続ける専業主婦の汐美の退屈な日々に猫のタビがやってきて、それをキッカケに隣の中学生の息子(通称ルフィオ)がたびたび家に来るようになる。退屈な自由を謳歌してるようなこといいながらなんか悶々としている汐美の、どこか後先考えない行動にいちいちイラついてしまうし、モラル的な意識をかなぐり捨てないとこのストーリーは楽しめないかも。

2021/04/27

ミカママ

良質の恋愛小説を読みたいと思いながら手に取った作品。なんとなく作者さんとタイトルからちょっとホラーがかっている内容かな、と恋愛は期待してなかったんだけど、どうしてどうして。身もよじれるような切ない恋愛が書かれてました。ふたりは結局・・・なのね、もちろんハッピーエンドではないけれど。なんと描かれているのは、28歳の人妻と13歳の中学生(!!!)の恋愛。世の中、恋愛って禁断の世界でこそ小説やドラマになるのね。最近読んで気に入っているのは、不倫、遊女の恋愛、そして究極は男子中学生との恋愛・・・。心に沁みました。

2014/02/09

matsu04

この主人公のようなタイプの女性は、たぶん多くの女性たちから激しく嫌われるのではないかと思うのだが、なぜか私はこういう女性が好きなのである。「プラナリア」もそうだったが、胸がキュンとなって何だか切ないような気持ちになってしまうのだ。ちょっとおかしいのだろうか?(再読)

2016/09/12

とこっぷり

【改めて山本作品を追いかける追悼】この作品、今の時代だったら出版出来てたかなぁとまずそっちを心配してしまった。主人公は28歳だけど、きっと精神年齢はもっと低いんだろうなぁと思ってしまった。ただ、彼女の閉そく感、焦燥感が痛いほどわかって読むのが辛かった。ただ最後の「看守は夫ではなく自分だった」と気づけたところ、少し希望が持てたのかな・・・

2023/04/06

バイクやろうpart2

山本文緒さん作品二作目です。『自転しながら公転する』を読んで、次を読みたいなあ〜と思っていた所、MUJI BOOKSさんで出会いました。約30年前に刊行された小説のようで時代背景も、かなり前ですが、妙に惹き込まれます。柔らかいタイトルに、うっかり気を許していたこともあって、主人公『汐美』が変わっていく描写がなんとも痛々しい。作家さん自身の『あとがき』を読んで、この小説が生まれた背景を感じ取り、何故か、ホッとした自分がいます。

2024/10/06

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