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北の狩人(下) (幻冬舎文庫)

北の狩人(下) (幻冬舎文庫)

北の狩人(下) (幻冬舎文庫)

作家
大沢在昌
出版社
幻冬舎
発売日
1999-08-02
ISBN
9784877287627
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北の狩人(下) (幻冬舎文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

理屈抜きエンタメの要素が強く、実は割と入り組んだプロットなのに、あまりにも都合良く”梶も歩けば関係者にあたる”状態。上京して数時間でこんなに行き当たるか?と振り返って感じた。そういう細かいところに目をつぶれば、勢いのある作品。ただ、やはりもう少しアクションシーンは多めにして欲しかった。後半は特に梶が暴れられるシーンが少なく、むしろやられている印象の方が強い。出会って少しで女子高校生と結婚しようとするくだりは、完全にノリだとは思うがなくても良かった。こうするならもう少し馬鹿っぽい一面を描く必要があるような。

2019/12/14

KAZOO

今年の初めにこのシリーズの第5作「冬の狩人」が出て読んだので最初からこのシリーズを読み直そうと思いました。新宿警察署の佐江という刑事が初登場して、新宿鮫と同様に変わりものの刑事ということで紹介されています。どちらかというと狂言まわし的な役割で印象付ける感じです。新宿鮫が11巻まで出ていますが、このシリーズも今後出るのでしょうか?

2021/12/06

nakanaka

父親の死の真相に近づくにつれて浮かび上がる中国マフィアと台湾マフィアの影。結構ありがちな展開だなぁと思ったものの、実際に両者が日本のヤクザと深い関係にあるというのも事実なんでしょうね。拳銃や匕首を持った男たちの殺し合いに目を背けたくなりますが、ページを捲る手が止まらなくなります。虚勢を張って周りから舐められないようにという生き方をしなくてはならないヤクザの人たちも大変だな、なんて変な感想を抱いてしまいました。梶刑事が死ななくて良かった。

2024/10/07

ケロリーヌ@ベルばら同盟

「新宿を異邦人の視点で描く」ことを目標とされた本作。北の山で、マタギの頭である祖父から山の恵と恐ろしさを教えられ、成長した主人公、雪人。彼がある目的を心に秘め、踏み込んだ新宿という深海。迷いない足取りと、透明な瞳が、澱んだ水を掻き回し、嵐を呼び寄せる。アウトローな刑事佐江、暴力団の幹部宮本、脇の人物が魅力的で、ストーリーの意表を突く展開も相俟って、大変面白く、あっという間に読了。

2021/01/17

はつばあば

山には山の掟があるように新宿には新宿の掟があるのだろう。それをぶち壊したのは秋田のマタギ雪人。沢山の人が死んだ。暴力団から中国マフィアまで。新島は自分の力を過信した。ヤクザに勝てるわけないのに。宮本は死なせたくなかったけれど・・雪人を守ってくれた。刑事は犯罪者と同化すると云う。狩りの終わった雪人は・・山も痩せてマタギの仕事も無いだろう・・そのまま刑事を続けるのだろうか。それとも・・

2015/09/24

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