KYOKO (幻冬舎文庫 む 1-12)
KYOKO (幻冬舎文庫 む 1-12) / 感想・レビュー
神の味噌汁
小さな時にダンスを教えてくれた人に愛に行く少女。いい話。村上龍さんのキューバミュージックへの愛が詰まった文章にやられてキューバミュージック聞きながら読んだ。甘い感じの話ではなく最後は半泣きで読みました。kyokoという女性の強さが素晴らしい。父親の本だがこんな素晴らしい本に出会えて感謝! 面白かった!
2020/04/29
TAKAMI
『生命の輝きを描く大傑作』て裏表紙に書いてあるけど、初期の村上龍作品はまさに生命の輝きを描いてる。特にこの作品はその代表作ではないだろうか。生きるというのはこういうことだ。そういう叫びが聞こえて、全身が震える。また小説という想像力の可能性を感じる。不朽の名作だ。
2011/01/19
けっと
生きる糧としてのダンスを教えてくれた恩人を探しにアメリカへ向かい、そして彼を親のもとへ送るという話です。主人公の心や意志の強さがとてもかっこいい。悲しいことに直面しても表向きは泣かないでクヨクヨせず、なすべきことを見つけたら即座に実行する。不可能だと言われても、自分の技量を見極めて可能にするための方法を提案し、説得する。こういうところに人間としてのかっこよさが現れていると思う。
2023/06/09
弱視行
15年前に読んだ本だけどいまだに「未来とは今あるものがなくなって、今はないものが生まれること」って一節が「そんなの当たり前じゃん」と思いつつ頭から離れないです。
2006/09/10
真夏みのり
正直あんまりおもしろくなかった。テーマにしても何にしてもこういうのはちょっと苦手だな。 解説を読んで、「何が想像力のダンスだよw」と思ってしまった。 ただ、外人と日本人女性のカップルの間に強いて物語性をつけるのであれば、こんな風になるのかなとは思った。
2011/06/11
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