ゴーマニズム宣言 9 (幻冬舎文庫 こ 2-14)
ゴーマニズム宣言 9 (幻冬舎文庫 こ 2-14) / 感想・レビュー
白義
オウムに暗殺されかかった話しも壮絶なんだけど今との絡みでは、いわゆる理論武装を小林よしのりがかなり強く意識してるのが要注目かな。価値相対主義に対して世間を生きる大人の、父権カリスマを対峙してゴーマニズムをさらに意識的にする。その結果、雑誌と対立しても彼はその迫力でカリスマになったが、しかしボクの彼個人への興味は以前ほどじゃあないな。SPA!との対立については編集長の本なども参照しながら補完したい。なんにせよ、90年代を語る上で欠かせない漫画だったし、命をかけていたのは偉かったと思う
2011/08/28
ポポポン
旧ゴー宣完。オウム事件を追いたいので久々によしりん読む。一連の事件を的確にまとめて簡潔に説明し、ギャグを散りばめるセンスは流石!!事件に対して個人的感情が溢れてきそうだが、そこは最小の表現に留めて漫画家・よしりんとしての立場を貫いて作っているのはさすがプロである。一方、政治家やマスコミは自分たちの収入を充てにして、オウムを守り擁護してしまい、現在も残党がのさばるという過ちを犯してしまった。人間も歴史も、良い事は繰り返さず、悪い事は繰り返すばかり。
2024/08/13
ZONO⑨
8.もう20年前や!終わりの始まり
2016/02/01
Tetchy
『ゴー宣』最終巻。それは終結と新たなムーヴメントの始まりを暗示している。終結、それは当初各方面の時事を扱ってきた『ゴー宣』が部落差別へとテーマを収束し、そしてオウム真理教との闘争の顛末である。始まり、それは薬害エイズ問題との新たなる失望へのスタートに見え、哀しい。最終的に『ゴー宣』はメディアの中の商業主義と反権威主義という理想との軋轢の中で自己矛盾による苦痛に耐え切れず自ら身を引く。この潔さは果たして“勝利”なのか?それは現在の小林氏の『新ゴー宣』シリーズの隆盛を見れば一目瞭然だろう。
2009/04/14
たろいも
俺はやっぱり小説かな、マンガで文字が多いのは読みやすくはなかった
2012/12/17
感想・レビューをもっと見る