リセット・ボタン (幻冬舎文庫 い 12-1)
リセット・ボタン (幻冬舎文庫 い 12-1) / 感想・レビュー
ミカママ
ラストはどうかこうであって、という期待が見事に裏切られました。切ないというか、キッツい小説。思わず「僕」に感情移入、私の大切な人が「ミサ」だったら、と息を詰めて読了しました。読むたびに思う、伊藤さんは男性作家さんなんだよなぁ。
2016/07/14
おしゃべりメガネ
う~ん、本作を手に取り、あらすじを読んだ時から「コレは合わないかも」と思いながらも、読み始めましたが、やはり最後の最後まで残念ながら自分にはあまり合いませんでした・・・。大学生の主人公「東」は自殺志願者の集うサイトで、偶然昔の恋人と同じ名前の「荻原ミサ」と出会い、ひょんなコトから半同棲状態がスタートします。‘自殺’という極めてシリアスなテーマながら、どの角度からとらえても、そのテーマに対する真摯な姿勢が自分には読みとれず、無理やり爽やかかつ若者の年代のピュアさで、うまくごまかしている感が否めなかったです。
2016/02/15
巨峰
自殺志願者が集まるHPで出会った、昔の恋人と同じ名前の「萩原ミサ」が遺書を書くための手助けをしてしまう。やがて、彼女は彼にとってかけがえのない存在に成長するが、その時には、遺書が完成されつつあった。彼は、彼女を止めるためにはもっと人間として本質的に向き合う必要があったろう。自分が拒否されたくない。自分が傷つきたくない。そういうずるさを主人公に感じた。だからといって、誰がそれ以上にできよう。自殺者は孤独なのかもしれない。しかし、自殺される側はそれ以上に孤独なのだ。あまり人には勧めることのできない小説でした。
2010/08/30
hit4papa
自殺志願者が集まるホームページで出会った男女二人。女性が遺書を書き終わるまでという期限付きの半同棲生活が始まります。二人に性を感じないからなのか、重い内容ながら読んでいて気持ちがざわめきません。頁数と同様うすっぺらい内容です。タイトル含め命に対する軽薄さだけが残る作品。
2016/07/21
coco夏ko10角
自殺志願者が集まるサイトで知り合った男女のラブストーリー。だけど恋愛部分よりもミサや1971の正体が気になって読み進めた。メイン二人の自殺に対する考えは、現在進行形で「わかるわかる」というより、確かに自分も通ったことがあるものだった。
2014/11/11
感想・レビューをもっと見る