alones (幻冬舎文庫 さ 1-13)
alones (幻冬舎文庫 さ 1-13) / 感想・レビュー
ナコち
久しくこの本は、精神安定剤だった。10代の頃、桜井亜美のキラキラした世界観にのめり込んだ。しかし、ついてけない感覚を再読して感じ、年…とったんだなと(笑)バイセクのカイとの邂逅で新たな世界を知り、飛び立とうとする泉。スタート地点に立っただけで、まだ何も始まっていないが、失敗を繰り返しながらも、進んでいける泉を想像できる。coolを演じる泉は、もういないのだ。あとひとつ。バイセクだから、縛らない訳じゃなく、それはカイの性格。セクマイだから特別なんじゃない。セクマイというのは個性のひとつでしかない。
2014/03/22
空崎紅茶美術館
10年ほど前の小説。私が初めてこの本を手にしてから、何度も読み返しています。200ページほどなので電車の中ででもすぐ読めてしまうのに、いつまでも心の中に残っていて、時々ふと、彼女は元気にしているのかな、とか考えてしまいます。
2007/10/11
まい
自分の殻に閉じ籠る泉が、本気で恋をして本気で孤独を感じて、生きる意味がわからなくなってしまう。学校でも、家庭でも居場所がなくて、自分のことを理解してくれる人がいないことは本当に孤独だと思う。そんな泉を理解するバイセクシュアルのカイの言葉は、ひとつひとつが綺麗で、カイのような友人に側にいてほしいと思った。幼なじみの貴洋は泉のことを理解してくれていたのに、殻に閉じ籠っていた泉はそのことに気づかず、貴洋を傷つけてしまう場面は切なかった。
2012/09/04
のの
バイセクシュアルのキャラクターが出てきますが、バイの恋愛観に偏見ありすぎです。バイも束縛だって支配だってする人はします。桜井先生はわりとこういう残念な失敗をするのでもったいないなぁと思います。話としては主人公の女の子が身勝手すぎて、裏切られた幼なじみに同情したくなりました…。
2009/08/25
なる
鈴木いづみー内田春菊ー蜷川実花へ至るための系譜みたいなオシャレなサブカル。ハイティーンのうちにはどれか1冊くらい読んでおくべき本。
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