コンセント
コンセント / 感想・レビュー
あつひめ
田口さん、初読み。前半と後半の展開のギャップが…。兄の死臭がいつのまにか自分の中に眠っていたスピリチュアルな部分のスイッチを入れてしまったような…。読ませるのに…読後感がやるせない気持ちになるのは、心のない接合で終わってしまったからか…。他の作品も読んでみようと思う。
2013/11/23
りえ
共生虫ドットコムという本で、村上龍さんと田口ランディさんの対談だあり、田口さんの兄はひきこもりをしていて亡くなったことが書いてあった。その田口さんの経験を元にしてできた作品がこの小説『コンセント』であると知り、読んでみた。ひきこもりの兄が腐乱した状態で発見され、部屋にはコンセントに繋がった掃除機が残っており、兄の死について考え始める物語。精神の正常と異常の境界線はとても曖昧だと思う。実体験をもとにしているだけあり、すごくリアリティのある作品だった。
2015/08/15
あおさわ
コンセント、か。なるほど…と読了後ついうなずきました。肉体と精神の両方で他者とつながり共振する描写が衝撃的。激しい性描写が目立つんですがいやらしいとは感じさせません。面白い、というかなんか頭を突き抜けた感じです。
2010/09/26
Le Petit Prince
田口ランディ初読み。世の中の人と人との繋がりのなか、生きづらい人も確かに存在する。そういった精神世界を「コンセント」というきわめて身近なもので簡略にし、且つグロさを感じさせない程度のエロティックな描写とうまく混ぜこみ、疾走感を出している作品。とても楽しめました!
2011/10/11
ひまわり
再読本です。 学生の頃と全然違う感想を持った自分に驚きです。 若い頃は周りと比べてしまい、生きづらさを感じていたけど、親になり図太くなったんだなーと思います。 コロナのおかげで、敏感な方々はさらに生きづらい世の中になっているのではないかなぁ。いろいろ考えました。
2020/06/07
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