人間コク宝
人間コク宝 / 感想・レビュー
更夜
映画のはしごをしていて2時間位時間が空いてしまったときにヴィレッジ・ヴァンガードで購入。インタビューの人選も凄いし、綺麗事をちゃらちゃら言わない人たちの濃いインタビュー集なのですが、やはりインタビューする人吉田豪さんの詳しい事、詳しい事。打てば響くように答えをすらりと出すし、帯通り本人ももう持ってない本なんかもしっかり持ってる。そういう姿勢で臨まれるとやはり話も深くなっていくんだろうなぁ、と思います。約10年前のインタビュー集で時代も感じますね。
2015/11/19
阿部義彦
サブカルライター吉田豪さんによる、芸能界因果者のインタビュー集。なんか根本敬さんの『因果鉄道の夜』と地続きな感じがしました。今回も、岸部四郎、田代まさし、ジョー山中、三浦和義、ラストは内田裕也となんとも濃すぎる面々。その中でも、前後編にわたるROLLYさんのが最高でした。ロック界のはぐれ者、まず家族のバックボーンが特殊過ぎます。父親が目の前でお兄さんが車に轢かれるのを見て発狂!姉が二人と自宅には事務員の女性も住み込みで周りは女だらけで、好奇心でやった女装癖をネタに脅されて外ではイジメ、滑りまくる人生!
2023/03/26
魚京童!
藝能だもんなー。
2016/02/16
すしな
117-19.2000年代初頭のインタービューなので今とはまた違った空気感ではあるのですが、本当の意味の自由人たちを拝むことができました。今では半分ぐらいの方が鬼籍に入っていらっしゃったりするのでそういう意味でも感慨深いものもあります。いつも自由って何だろうって?思うのですが、他人のコントロールの影響を受けないことなのかなと。自分の普段の生活の中では無理やりもありますけど知らず知らずにコントロールされていることも多いなと。この本の人たちはまさにOut of Controlでした。
2019/08/24
冬憑……(ふゆつき)
こってり濃厚な、コクがあり過ぎるインタビュー集。今はもう亡くなられた方も多数いらっしゃり、なかなかに感慨深い。そして感慨深い以上に重たい。読むにはこちらのエネルギーが無いと、飲まれてヤられちゃう。こういう本は村西とおるの自伝を読んで以来です。怪談好きの人間としては、稲川淳二座長のインタビューはもう…染みます。自身のマイナスをマイナスと受け止め、プラスに変換出来る人こそ、他人を惹きつける魅力を得るのでしょうねぇ。それが例え力技でもね。勉強になりますえぇ。参考にはなりませんが。
2013/03/06
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