帰ってきた 日々ごはん〈4〉
帰ってきた 日々ごはん〈4〉 / 感想・レビュー
野のこ
読み終わってまだ9月なのに今年も無事に一年を過ごせた気持ちになった(笑) 感性豊でときおり幼さを見せる高山さんの文章に私の感性も毛穴から出してくれるような感じ。お友達と仲良く青春っぽい雰囲気が懐かしかったです。「絵って自分で描いてるのに、次の日には自分じゃない人が描いたようになるのがおもしろいな」よく分かる。私の場合は面白いのではなくて気恥ずかしい。装丁は高山さんのお口と卵焼き。子どもの頃に戻った絵みたいで、ドキドキした。日々のごはんを想像しながら読むのも楽しかったです。この先も読んでいきたい。
2018/09/22
鯖
日々のごはんが付いてる日記が好きです。「紫紺色の電球の玉みたいなナスの時期」もそろそろ終わりだなあ。しかし元旦那さんから気持ちが離れてるというのが文章のそこかしこからにじみ出てて、なかなかしんどい。そして挿入される元旦那さんの文章も浮いてて、どうにも読みづらくそっちもしんどい。
2019/08/18
Sakie
パートナーが家にいると時間を気にし、ごはんの段取りを気にし、とどうしても忙しない。スイセイさんが山の家へ行ったり広島に帰ったりで、高山さんは独りの時間が増えた。ごはんや日課が適当になってくる。むしろ、独りなら食べずに済ませたい日も、パートナーがいるとそういう訳にいかないってこと多々あるわね。それが、自分のためだけにつくるごはんを楽しめるように変化する日の描写が象徴的だった。この巻は大みそかの喧嘩で終わる。番外、スイセイさんの日記はちょっと趣味じゃなかった。ちゃんと書いた文章は理が通っていて好きなんだけど。
2021/06/12
アルパカ
スイセイさんと気持ちがすれ違ってきているのが所々に感じられる。絵本を着手し始めていて最初は高山さん自身で絵を描いていたけれどやっぱりプロの画家さんに、ということで中野真典さんに辿り着いている。巻末のスイセイさんの日記はちょっと読みにくい。でも最後のほうで結婚について「結婚したからと言ってユートピアになるわけではない。結婚して「家族ごっこ」を始めたとしてもなお個人の理由のほうが大切になってしまうこともあるのです。むしろ「家族」「結婚」という名前にとらわれないでただの個人同士の結びつきだと思ったほうがうまく
2020/08/27
chi0926
久しぶりに読んだ。色々あって疲れていたせいか、高山さんの素直で不器用で一生懸命な文章がいつもより響いた。どもっていた子供時代の感覚。その文章を読んで、学校になじめない長男も、こんなもどかしさを抱き、五感フル活動で一生懸命感じながら過ごしているのかなと想像した。ゆかりご飯の親子丼は是非やってみよう。
2019/05/20
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