猫曜日だから: 日友靖子詩集 (ジュニアポエムシリーズ)
猫曜日だから: 日友靖子詩集 (ジュニアポエムシリーズ) / 感想・レビュー
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
童話作家の日友靖子さんの初の詩集らしい。作者があとがきで「童話を書いていたのでストーリーのあるものが多くなってしまった」と記しているほどには物語性は感じなかった。どちらかといえば歌の歌詞のような音楽性を感じた。残念ながら、あまり響いて来ない詩もあったけど、『蟻は血をあびて』という詩は良かった。交通事故を目撃した蟻が人間の文明をシニカルにみつめる内容で、「おらたちは新しくならない。古くならない」と誇らしげに語る。進化を求めなくても生きていけるというのは、一面の真実かも知れない。
2016/01/24
感想・レビューをもっと見る