生きているってふしぎだな (ジュニア・ポエム双書)
生きているってふしぎだな (ジュニア・ポエム双書) / 感想・レビュー
けんとまん1007
まさに、やなせたかしさんの世界。難しい言葉を使わなくても、こんなにも広く深い世界を描けるのだなあ~と感じる。じんわりと、沁みこんでくる。決して、子どもたちだけに向けた詩だとは思わない。年齢に囚われない世界がある。
2024/01/20
へくとぱすかる
小難しい詩を書いて、それが詩の理想だと思いあがっていた、そんな高校時代の自分。あの頃の自分にこの本を読ませたい。やなせさんがこの本にまとめているのは、難しい言葉も理屈も屈折も不要な詩。現代詩というものに何も身構える必要はないのだということを教えてくれる。特に前半の作品が素晴らしい。アンパンマンに描かれた、命の大切さ、小さなものへの愛情などを、何の嫌味もなく表現していて、たった今のこの時代こそ、心にしみる気がする。これってまさにタイトルそのままなんだと、読み終わって気がついた。当時81歳の詩人の若さに感動。
2022/03/20
モリー
詩集を読んでいると、誰かに伝えたくなる詩の一つや二つはあるものです。ただ、それは読んでいる今時点の僕自身の心に響く詩であったということであって、他の誰かの今時点で響くものとは限りません。詩には受け止めるタイミングがあると思います。だから、以下にご紹介する詩は、誰かに贈るというより、今時点の自分の心に響いた一編の詩なのです。「えらくなっちゃいけない 星のいのちにくらべれば/ぼくたちみんなちっぽけな/ほんのはかないいきものさ/お金持ちでもえらくない/えらいひとでもえらくない/みんなだれでもえらくない/(続く)
2024/01/08
智湖
難しいことは書いてないけど、凄いことを書いてる訳じゃないけど、心がホンワカあたたまる、そんな詩集。
2019/01/18
shiho♪
学校図書館本。やなせさんは光村国語・5年の伝記の単元になってます。 「手のひらを太陽に」はあまりにも有名なやなせさんの詩ですが、こちらに収められている「ちいさなてのひらでも」も小さくて弱いものへの優しさに溢れる詩。 …ちいさなてのひらでも しあわせはつかめる ちいさなこころにも しあわせはあふれる… 出生率や貧困、生きづらさなど子どもを取り巻く環境は厳しい。どの子も幸せがあふれるように。今年のこどもの日🎏に読み返して思いました。
2023/03/25
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