最後のマリア・カラス (音楽写真叢書 1)
最後のマリア・カラス (音楽写真叢書 1) / 感想・レビュー
アキ
1974年世界公演の最後が日本で行われ、そのわずか3年後にこの世を去ったマリア・カラス。音がない舞台上のマリア・カラスはだからこそ輝いて見える。小林秀雄が目を閉じてモーツアルトを聴くように、この写真集では耳を傾けてマリア・カラスを見ることとなる。なかにし礼は記している。彼女の出現以来、それを越える存在があらわれていないということを。この写真集の出版はそのことを表している。いつの世も天才は突然現れて、いつの間にか去り行く。その後に世界は失ったものを懐かしむことしかできない。マリア・カラスのノルマを聴きつつ。
2020/07/28
メルセ・ひすい
15-131 ★私はマリア・カラスの歌声を聴いてからというもの、ほかの歌手たちが歌うオペラは退屈でならない。彼女の全レコード、全CDを持っていて、それを繰り返し聴いて飽きることがない。むしろ新しく気がつくことが多く、興味はますます深まるばかりだっ。それくらいカラスの歌声には豊かな表情と陰翳があり、音楽と人間に対する解釈が厳しく深くそして優しいのだ。世界中の巨匠と呼ばれる音楽家の写真を撮り続ける木之下晃が捉えた、この上なく美しいマリア・カラスの姿。1974年10月12日のNHKホールでのコンサートの写真など
2012/02/08
月と星
★★★マリア・カラスを耳ではなく、目で堪能しました。すごい声なのに、結構痩せていた。モノクロの似たような写真が連続であるなんて、この写真家さん相当好きなんだろうなぁ。
2012/09/06
感想・レビューをもっと見る