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イバラードものがたり: ラピュタのある風景

イバラードものがたり: ラピュタのある風景

イバラードものがたり: ラピュタのある風景

作家
井上直久
出版社
青心社
発売日
1995-07-01
ISBN
9784878920745
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イバラードものがたり: ラピュタのある風景 / 感想・レビュー

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徒花

そんなにストーリー性はなく、ひたすらイバラードの世界を紹介していくコミック。絵柄はそんなにうまくはないけれど、一冊の中で独自の世界観が完成されていて、なぜか引き込まれる。どちらかというと解説文のほうがメインなのかも。とにかく著者の井上氏が楽しみながら描いているのが伝わる良書。メーキンソーとスコッペロのコンビが最高ですわ。そして意外と強かったりする

2016/10/17

やすらぎ

海は空であり、空は海である。人々が思い浮かべる空想は、いつ何処でも創造できる。その世界に憧れてしまっても、近寄ることさえできないが。ミルフィーユのように千枚の葉はそれぞれの自由を保っている。掻き乱されれば風が風を呼び、立ち上る煙が渦となって天高く舞い上がる。いずれ落ちてくる重層的な空間と時間の中で、抑圧や開放を繰り返しながら、思念の香りが漂っていく。空に浮かぶ石は光を放つ。私たちの慣れ親しんだ夜空の欠片の街が魔法をかけられたとき、水面という境界に気づくことだろう。物語と現実という明瞭なようで抽象の狭間で。

2023/10/09

ムッネニーク

119冊目『イバラード物語 〜ラピュタのある風景〜』(井上直久 著、1995年7月、青心社) スタジオジブリ制作の映画『耳をすませば』の背景美術を手掛けた事でも知られる著者が生み出した架空世界「イバラード」。そこに住む人々の暮らしや冒険が描かれた漫画作品。 著者の描く絵画作品とは違い、今作のタッチは完全に諸星大二郎の亜流。圧倒的なイメージは感じ取れるものの、情報量を捌き切れていないため非常に読みにくい。画家と漫画家の才能は別だという事がよくわかる。 〈あのコ お母さんを 呼んでたのね〉

2024/09/16

三枝

イバラードの登場人物、世界観が生き生きと描かれた漫画。井上さんの印象は絵画的なイメージが強かったのですが、点描、カケアミ等のペン画の技法も素晴らしい。色鮮やかではないイバラードの世界も悪くはない一冊です。

2015/01/21

斑入り山吹

ブックオフで目が合った。中学生の子どもの国語や美術の教科書で知っていたので、興味が湧いて手に入れた次第。ペンの絵はますむらひろしと諸星大二郎と宮崎駿を混ぜたような感じか!?世界観が多分に魅力的なのもその3人と共通だな。パッと見ではすんなり頭に入らないけれど、噛み締めるほどに味が出る。もっと続きが読みたいなぁ。と思ってネットで調べたら、書き下ろし8ページを新たに追加した新装版が出てるって…。そのせこい売り方、あずまひでおか!?マンガが本業じゃないからでしょうね、どうしようかなぁ。

2012/02/01

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