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武田百合子全作品(6) 遊覧日記(作品社)

武田百合子全作品(6) 遊覧日記(作品社)

武田百合子全作品(6) 遊覧日記(作品社)

作家
武田百合子
武田花
出版社
作品社
発売日
1987-04-01
ISBN
9784878931307
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武田百合子全作品(6) 遊覧日記(作品社) / 感想・レビュー

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アカツキ

ロシア旅行記は面白かったのだけど、こちらは好みに合わなかったのかイマイチ。楽しいというより切ない気持ちになることが多かった。蚤の市の標本屋さんとか薮塚ヘビセンターがちょっと面白かったくらい。著者の娘Hさんのポロっとこぼす一言が面白くて、着実に血が継がれているという感じ。ほかの著書もダメかなと読み始めたけれど、アラアラそちらは面白い。ちょっと安心した。

2021/10/24

mortalis

「犬が星見た」もそうだったが、妙に幻想的な文章。こちらの方が悪夢めいた要素が目立っている。怖いもの自体を書いているわけでは全然ないが、そういうものがすぐ隣にあることを感じさせる。書いている本人はあっけらかんとしている。「青山」が印象に残る。長い時間が終局において逹した空間が、時間それ自身によってあっというまに崩壊し消滅する。「京都」(前の方の)の最後の花さんの非難の連射に笑う。「あの頃」で、『前の人や前の前の人のうんこがあるのは怖い』と読んで、そうだよなあと思う。そういえば、この人トイレの話よくしますね。

2015/11/27

ちゃんいー

百合子さんと娘の花ちゃんがちょっと行ってみたいな、と思ってあちこち出かけて行った記録。上野で牡丹を見たり、浅草で温泉に入ったり。散歩のねたを探している私にとって興味深いものがあるし文も味わい深かった。

2009/10/21

私もヤエさんみたいに遊覧してみたい。『青山』のお婆さんとのやりとりが良かった。結末が少し悲しい。

2022/06/12

relaxopenenjoy

はまる人にはハマると思う百合子さんの本。ゆっくりじっくり堪能。百合子さんの観察眼が素晴らしい。たまたま見かけただけの名もなきお婆さん、おじいさん、おじさん、おばさん、若い男、若い女、会社員らしい男、西洋人、外国人、犬、剥製の白熊・ライオン、ヘビ、珍しい昆虫、普通の虫etcを自分も百合子さんの目を通してみてるみたい。お得意の食べ物系も量はそれほどないが、天丼や栗餅、わらび餅が美味しそう。娘さんの写真とのコラボもいい(ただしモノクロで印刷品質も悪いのは残念) 。最後の終戦直後の思い出の一編は興味深い。

2017/12/28

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