想像力博物館
想像力博物館 / 感想・レビュー
姉勤
個人による、人生を賭した蒐集と言える膨大広範な図像群。それを博物的に分類しようという意欲と胆力、そして脳力。一冊の図鑑にまとめるには溢れ出す情報の濃度と質。おおよそ人類が、紙を以て情報化した全てを網羅したい淫欲。それが冷静で周到で。1万2千円でも破格の安さ。一生愉しめる。「神曲」「里見八犬伝」「資本論」複数のフロイトの著作、「V」のダイジェストと図説が巻末に。
2024/01/06
非日常口
荒俣図像学の真骨頂と思う一冊であり、資本論(マルクス主義経済)、フロイト、ダンテ神曲などのマッピングと要約などもある。パラパラ捲るだけでピクチャレスクラビリンスに迷い込める。今回は、ダンテ音読のために神曲を再確認。
2016/02/05
袖崎いたる
荒俣宏の人望。3年前から人に勧められてたのをようやく読めた。読みづらくはあるんだけど興味深い小ネタなども書かれていて、図録は豪華絢爛、満足。巻末の方には有名人文・文学作品のチャート要約がある。ピンチョンの『V.』は気になっていたんだけど、その要約を読めるのはありがたかった。はっきり言って読んでみようとは思えないほどの錯綜っぷりだったんだけどね(褒め言葉)。古今東西のコントラストをたった2ページ、いっても4ページのうちで炸裂展開させてしまった光景は情報量が大きくてありがたい悲鳴ですわ。中古は高いのがツラい!
2021/04/02
テキィ
これだけの図版をよく集めたなぁ。
2008/12/06
感想・レビューをもっと見る