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ネガな夜

ネガな夜

ネガな夜

作家
大竹伸朗
出版社
作品社
発売日
1998-05-05
ISBN
9784878932991
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ネガな夜 / 感想・レビュー

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コットン

16に別れた短編小説。人間の体に宿る花の話『服花』が面白かった。全編を通して絵も作者が描いていて、下手ウマでシュールな絵とシュールな小説。

2018/01/29

なつ

大竹伸朗さんお初。『THEアーティスト』の『THE大竹伸朗』が書いた本。だと思った。ご本人が実際に見た夢と起きた瞬間からその内容についての記憶がどんどん遠ざかっていってしまう事により生じる『ズレ』、その2つを(恐らく)感じたまま綴り、スケッチした『絵付夢日記』とのことだけど、「これは流石に小説じゃないの?!」と思うモノもあったりで、とにかくどの話も粘っこくてじっとりと湿っている感触。そして足元から何かがジワジワそろそろと這い上がってくるような不気味な感覚に襲われる。ぶっ飛びすぎの内容で見事にお腹一杯(笑)

2023/04/29

allite510@Lamb & Wool

現代美術作家による、夢を記述する試み。なるほどある種の夢のカンジを捕まえることに成功しているように見える。飛躍の多い文章は土方巽を彷彿とさせるが、言葉が生まれる部位が違う。土方は筋肉、大竹は脳、夢の話だけに。昭和歌謡パンク的なテイストが混じる「すすきの三角闇」が大竹の絵画作品と通じていて面白い。

2017/02/03

じょうこ

本棚奥で見つけた前世紀の青い本。軽く美しく紙質もよく、何より作者による挿絵に惹きこまれて読み始めたら、ぶっ飛んだ。というか、最初はついていけなかった、このドラッグ的な世界に。1日1話読むのがやっと。しかし、16の物語も「ねえ」「土方の恋」「南の国のアザラシ男」あたりから、自分は今世紀における調和や秩序、エンターテイメントやらの概念に縛られすぎていやしないかと気づいた。語句も文体も作者のオリジナリティであり表現であり、全編うねっている。そう、本来、小説ってこれでいいんだよと新たな発見。万歳。今新しい本かも。

2020/06/15

01

シュルレアリスムが文字になったよう。夢の中ですらみられない夢をみせてくれた。話を読むのではなく、言葉を見て観てその光景を読むほうが楽しめた。

2011/01/11

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