砂漠の千里眼
砂漠の千里眼 / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
行方不明の地質学者の捜査を依頼された刑事シュトゥーダー。しかし、彼の妻は不可解な死を遂げ、怪しい男の正体を追うために彼は地質学者とも縁がある砂漠へ赴くが、彼も国によって呼び方、立場が違い、アイデンティティは混乱していく。つまり、人格(役割)が分裂してしまうのだ。その混乱状態を収め、運命が決まるのが占いというのもシュール。登場人物の中ではマティアス神父の不快感は断トツで、彼が出てくる度に嫌悪感を抑えなければならなかった程でした。一方で厳格なラルティーグ大尉は砂漠での運命そのものでもあり、神でもあったのだろう
2016/09/23
takao
ふむ
2024/07/04
感想・レビューをもっと見る