自殺の文学史
自殺の文学史 / 感想・レビュー
Fumitaka
ヘミングウェイがそんな壮絶な人生を送ってたのは知らなかったなあ。あと冒頭も冒頭ですが、ボリス・アクーニンが日本に留学中に死んじゃったっていう女の子の遺書の話で、「ロシア人なら遺書にそういうこと書かない」というのが印象に残った。「死生観」というのは、ある種の「国民性」というか、まあ文化のようなものが確かに出るところのような気がするんですよ。ロバート・E・ハワードに触れられてたのが嬉しい。三島由紀夫に関して「逆に自衛隊が本当に来ちゃったら拍子抜けしちゃったんじゃないですか」というのは面白い。そうかもしれない。
2019/12/31
宵子
文学関係者の自殺について書いたもの。著者(=アクーニン)は昔W大に来たことがあるような日本通(何とたまごっちの話が出てくる!)であり、三島由紀夫の翻訳で名高い。そのため、ロシア&日本ネタが多いのだが、世界各国の自殺ネタを集めていて驚いた。でも何度読んでもデカタン派の自殺は中二病と紙一重にしか見えないけどね。話はそれるが、著者はグルジア系ロシア人だけど、ロシアのアイデンティティーのが強いのかな。
2014/06/08
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