釈迦と維摩: 小説維摩経
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釈迦と維摩: 小説維摩経 / 感想・レビュー
紫羊
知人からの回覧本。仏教に明るくない読者にも理解しやすいように小説の形で書かれている。わかったようなわからないような、なんとなく消化不良のまま読み終えた。
2019/04/03
Kaoru
前半部分は特に解らなかったが、文殊菩薩と維摩のところは、いいところで舎利佛がちゃちゃを入れて質問をしてくれて解りやすかった。宇宙は遥かに大きいのかもしれないが、電子よりもっと小さいのかもしれない。自分が生きることが誰かの為になるのなら、もう少し頑張ってみようか
2020/08/25
Ayako
大乗仏教の経典、維摩経を元にした小説である。先月、維摩経がNHKの100分de名著のテーマだったこともあり、手に取った。主人公はただの在家者の維摩だが、彼は高い能力を有し、そうそうたる釈迦の弟子たちや菩薩たちを論破していく。描写が戯曲的で面白く引き込まれる。仏教の経典ではあるものの、単なる文学作品としても楽しめる。釈迦の十大弟子であるはずの舎利弗が、出来の悪いお馬鹿ポジションで描かれているのも面白い。
2017/07/15
13km
言葉では説明できないものを「言葉で説明できない」と言ってしまえばそれは説明したことになってしまう。けれども、言葉で説明できないものを言葉によって間接的に説明する方法があった。釈迦の袋と壺の例えが見事。
2012/06/29
月照彦
大乗仏典の維摩経を、著者の考えたフィクションを若干付け加えて小説にしたものである。維摩居士が釈迦の弟子や菩薩たちを、ことごとく論破していく様は痛快。不二法門、尽無尽解脱法門の教えへの流れは分かり易いと思う。驕りの気持ちを戒めることが何度も出てくるので、驕りをなくすことは大切なことなのだろう。
2013/07/16
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