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日本の名随筆 (別巻98) 昭和2

日本の名随筆 (別巻98) 昭和2

日本の名随筆 (別巻98) 昭和2

作家
加藤典洋
出版社
作品社
発売日
1999-04-25
ISBN
9784878936784
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日本の名随筆 (別巻98) 昭和2 / 感想・レビュー

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あなた

太宰、折口、大岡、川端、中上、三島、中野など加藤だけあって、文学者が目立つが高橋源一郎、竹田青嗣、西原理恵子、大塚英志、中沢新一などの「現代的」メンツもおさめる。昭和とは、「天皇」と「戦争」と「日本」の不連続をどのように表象でうめあわせていくかの歴史であったと俺はおもう。ポリティカル・コレクトネスを決めるのも、おびただしい表象と言説の群れであり、それはいまだに続いている点で「戦後」を脱しきれずにいる。その表象のプロットが少なくともこの一冊におさめられている。「戦後」とは、「プロット」のことなんだよな

2009/08/13

がんぞ

前半は三好達治の天皇退位論など左翼的文章の羅列。but退位しないことで大東亜戦争の意義を留める/戦後を代表する歌手・美空ひばりについての富岡多恵子は、昭和63年、東京ドームこけら落とし公演で「気持ち悪いほど上手い」彼女が浄化された、とする。同じ年12月「天皇に戦争責任はある」と答弁した長崎市長は正義感の強いキリシタン/昭和帝の死亡記事以降、平成の文章が9本。編者加藤は『聖戦日記』なる文章でサダム・フセインを擁護し、大塚英志は『私のなかのM君』で「オタク」である容疑者宮崎は特別な人間ではないと不安を募らせる

2019/02/15

しお

面白かったもの 春(太宰治)白地に赤く(大岡昇平)浄化された「ひばり伝説」(富岡多恵子)昭和33年1月の不機嫌(関川夏央)岸退陣と総選挙を要求す(朝日新聞社社説)「ヒロシマ・ノート」ののちに(松坂義孝)「伊豆の踊子」の作者11(川端康成)ジャズ狂左派(中上健次)全共闘について(橋本治)私の中の15年(三島由紀夫)ノスタルジア考(多田道太郎)印刷された貧乏(尾辻克彦)ポップの勝利(竹田青嗣)佐々木幹郎(昭和終焉序曲)「私」の中のM君、M君の中の「私」(大塚英志)「未来が故郷」だった男(石川好)

2024/05/30

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