日本の名随筆 (別巻4) 酒場
日本の名随筆 (別巻4) 酒場 / 感想・レビュー
乙郎さん
酒場に関するエッセイのアンソロジー。河上徹太郎や井伏鱒二、戸坂康二や矢代清一の手による文壇や演劇会の交友録から始まって銀座の街を時代とともに梯子する。時折、ドイツやバグダッドにも立ち寄りながら。70年代にも入ると銀座の街は時代による変化を感じさせる。最後の二編は番外編的に日本の田舎の酒場に立ち寄っておしまい。いつか酒場が似合うようなダンディーになりたいものです。
2009/12/13
コオロ
よいの日weekだが残業続きの年度末、深酒するわけにはいかないので、晩酌の代わりにこの本を読んで過ごした。職場に移動書店がやって来たときに買った本。載っている作家のラインナップがとにかく古い。というかこの本自体古い。今思えば古書店だったのかもしれない。だがいつの時代であっても、酒が絡むと個人の価値観や人生観が色濃く出て、読み応えのあるエッセイあるいは四方山話に仕上がるというもの。やたら文句が出たりとりとめがなくなったりするのはご愛敬。
2023/03/31
勝浩1958
この本は私の行きつけの小料理屋の大将が貸して下さったものである。戸井田康二著『酒席の紳士淑女』では太地喜和子女史が「ボトルが毎日一本」、それを聞いて関根恵子女史が「じゃあ、私の倍じゃないの」とおっしゃっています。私ごときの者ではとても太刀打ちできませんが、でも斯様にお美しい御方と一度酒席を伴にしたいものであります。ところが、かの小料理屋は女性だけのお客様は入れないのでございます。私は女性を誘う甲斐性もなく、女性の一人客もなく、私の願望は満たされないまま、ひとりでひっそりと美酒を嗜んでいるのであります。
2013/06/12
夢仙人
昔の酒場は良かったね。今はもう無いのでしょうか。
2013/08/20
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