日本の名随筆 (別巻12) 古書
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日本の名随筆 (別巻12) 古書 / 感想・レビュー
きりぱい
出久根達郎の「古本綺譚」の結びにぶわっとくる。ある時、古本屋店主でもある出久根の元に変な手紙が送られてきたが、読んでいくと・・と短い顛末。わかりやすいところで、上林暁の「古本屋」や、松長伍一の「巴里の掘出し物」も面白い。東京の方の地理は全く分からないけれど、腸詰を買ったり、珈琲店で休んだり、神保町や桜木町の古本屋を巡る植草甚一のコース語りが距離感まで見えてくるようですごく楽しそう。愛書家や古書にちなんだ作品が挙げられる紀田順一郎の「本をめぐる本の話」もなかなか。あとはまあ、まあまあ・・。
2012/04/20
讃壽鐵朗
この随筆が書かれた25年くらい前と今とでは、古書の有り様が全く変わってきたことを感じた
2016/05/13
moonanddai
人は自分の好きなこととなると、やはり饒舌になるもののようです。ましてや古本のこととなると、「ここにこんな古本屋があって…」とか「こんな本を見つけて…」とか楽しげになります。それにしても、皆さんたくさん本をお持ちのようで、うらやましい。私の書棚は小さいので、買うなら眺めていても楽しくなるもの、と決めています。それ以外はなるべく図書館から借ります。そうこうしていると、書棚も何となく雰囲気を持ち出してきます。私のところは、強いて言えば「70年代」というか…、「かつて吸っていた空気」という感じです。
2016/05/11
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