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日本の名随筆 (別巻25) 俳句

日本の名随筆 (別巻25) 俳句

日本の名随筆 (別巻25) 俳句

作家
金子兜太
出版社
作品社
発売日
1993-03-25
ISBN
9784878938450
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日本の名随筆 (別巻25) 俳句 / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

俳句についての随筆を集めた本。水原秋桜子、石田波郷と言った俳句しか読んだことのない俳人たちの文章が読めるのが嬉しかった。わずか十七文字の作品に心血を注ぐ人たちの文章らしく色や匂い、情景や想いを的確に伝える良い文章が並んでいる。一番気に入ったのは飯田龍太の「俳句は石垣のようなもの」だった。俳句は城壁の石垣のようなもので良いという考え方に共感できた。無名の石工たちによって作られた石垣は自然に調和して今も残っている。俳句や短歌は小説のように脚光は浴びないけれど、石垣のように日本語をどっしりと支えているのだろう。

2013/10/15

nightU。U*)。o○O

俳人達の文章はどれも歯切れが非常によく、正確でとても気持ちがいい。その他文人たちも堅物ばかりだが、専門外の俳句のことを語ろうとするとどうしてもその他では読めないような本音や本懐がぽろっと現われていて面白い。また、俳句が生活を扱ったものからどんどん芸術分野として多面的に扱われるようになる歩みをも閉じこめている気がする集。加藤楸邨言うところの、俳句は字数が制約となり課せられた抵抗が表現を圧縮し奇妙な陰影を句に与える、という俳論(意訳)が興味深い。また三島由紀夫の「病者の文学」としての俳句も切れ味よく唸らせる。

2015/11/21

六波羅

競馬はやらない、見るだけだ、今はそれほど嵌まっていないが以前は、まだオープンに上がってないお気に入りの馬を見つけ、オープンに上がりグレードレースに出走するとテレビで応援したものだ(賭けない)この本、古いものから新しい(とはいってもオグリキャップ)までの競馬随筆を集めた競馬の歴史好きには溜まらないものとなっている。収録作での白眉はやはり寺山修司だ寺山の浪花節的語りは自分も情に流されやすい古い日本人の血が流されてるんだなあと思える20歳の頃と同じ気持ちで読めた。

v&b

早坂暁「HAIKU(俳句)」など。ドイツ353の試み、ハロルド・アイザクソン「Peonies Kana」、かな(哉)をそのままKanaと訳す など

2018/11/10

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