日本の名随筆 (別巻50) 本屋
日本の名随筆 (別巻50) 本屋 / 感想・レビュー
きりぱい
早稲田界隈や神田の古本屋など、今もそこにあるのか分からないような本屋まで、何軒も名が挙がる本屋にまつわる随筆編。田山花袋や山内義雄は丸善でフランス文学を求めたし、獅子文六はパリで本屋に親しみ、植草甚一はニューヨークに滞在中、毎日5時間を本屋でつぶしたのだそう。本屋とのかかわり方に一家言あったり、本屋で作家同士が出くわしたりしているのも面白い。目黒考二の「今年からボーナスが1回になったと嘘をつき、その分をすべて本代につぎ込んでいた」にびっくり!やる分にはうれしいけど、やられたら絶対困る。
2012/02/16
sawa
★★★☆☆ 様々なテーマに関する古今の随筆をまとめた「日本の名随筆シリーズ」の、本屋の巻。書物が貴重だった頃の話が面白い。フランス文学者の名前がよく目についた。自分にとっては少し難しくて、とっつきにくい話もあったけど、ニューヨークで200万冊の本を見たという植草甚一や、鎌倉の文豪達が終戦前後に貸本屋をしていたという鹿児島達雄や、中国の変な本屋に行った椎名誠や、代々の本好き目黒孝二の話が特に好き。(図)
2012/05/15
へたれのけい
コンビニとブックオフで書店風景は変化しました。ついでに云えば、色んな場所にある検索機能が便利かな。
2018/01/13
行加
池澤夏樹・編 「本屋」で有名なのは、やっぱり丸善ですが、この随筆集には意外に「大盛堂書店」に纏わるエッセイが目につきました! 大盛堂…あそこは、私が高校の修学旅行の自由行動時間に、初めて東京で見付けた本屋さんでもあります!(*^_^*)(西の端の高校生は、東京が憧れの地だったのですwww) そんな思い出深い書店が、まさか戦前からあったとか、店主さんが戦争で九死に一生を得た猛者だったとかは、今回初めて知りました… 嗚呼、大盛堂書店も神保町もまた行きたいです……(´ω`)
2014/11/09
ちゃーりー
発行が20年以上前、書かれたのがそれより数十年前だったりするが、今読んでも楽しめる。昔と変わっていること、変わらないこといろいろある、文中に”若い者の活字離れが著しい、といわれるようになってからもう久しい”とある、これ40年前の文である、笑うしかないではないか。
2017/07/18
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