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日本の名随筆 (別巻60) 買物

日本の名随筆 (別巻60) 買物

日本の名随筆 (別巻60) 買物

作家
原田宗典
出版社
作品社
発売日
1996-02-25
ISBN
9784878938801
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日本の名随筆 (別巻60) 買物 / 感想・レビュー

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くさてる

明治から大正、昭和、平成に至るまでの作家による「買い物」についてのエッセイを収録したアンソロジー。明治生まれの祖母の「日本橋の高島屋か三越に行こう」という一言から始まる、如月小春「東京女三代」などの、時代背景が珍しく楽しく感じられるものや、昭和の匂いが色濃くも懐かしい、森瑶子「贈りもの」、東海林さだお「デパートについて」など軽く楽しめるものも良かったが、やはり一番のお気に入りは、彼女の目にだけ映る夢のような品々を手に取る、森茉莉「夢を買う話」です。

2015/07/21

きりぱい

贈られる苦労と贈る苦労が抜群に面白い森瑶子がよかった。スペインでブーたれる佐藤愛子や、デパートの高級品売り場を退却する東海林さだおも面白いし、買っていないのに五百万が消滅する福永武彦や、文明の利器に振り回される吉田知子、訪問販売に動揺する三田誠広、パリの彫版屋の朝吹登美子もよかった。上林暁、中島らももよかったなあ。柴門ふみの最後の2行の気持ちはよくわかる。どんな気持ちか?五万円でいいから月1回デパートで1日買い物出来たら、残り29日はおとなしく家事する~なんてね。

2011/12/14

きゅー

買物を主題にしたエッセイ集。執筆者は朝吹登水子、柳田國男、富岡多恵子、丸谷才一、中島らもなど。すっごい散財から、日常的な細々とした買物まで多種多様。「私は何か買う時、品物そのものを買うというよりも、”夢”を買ってくる」という言葉は森茉莉にぴったり。五味康祐の、レコードプレーヤーへのこだわりが書かれた「三十サイクル」も愉快。「ふるえるふるえる。千鶴子、ふるえるぞ!……」は名言。著名人にもデパートが苦手な人が多くいることがわかった。店員の、あの値踏みするような視線(と勝手に思っているだけ)に何度脂汗をかいたか

2022/05/09

にわ

買物悲喜こもごも。作家さんたちに親近感をもつ。街の変遷や有名店の歴史もおもしろかった。

2009/04/04

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