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日本の名随筆 (28) 病

日本の名随筆 (28) 病

日本の名随筆 (28) 病

作家
大岡昇平
出版社
作品社
発売日
1985-02-01
ISBN
9784878939280
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日本の名随筆 (28) 病 / 感想・レビュー

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テーマ「病」。大岡昇平編集。病とは、スティグマであり排除の対象ともなるが、病というプリズムによって表象のモードが転倒し、正岡子規のようにみずからの「身体」のモノ自体としれの不気味さを見出すものもいれば、島尾敏雄のように病によって変転する身体に生の輝きを見出していく人間もいる。病とは、表象と身体の政治的なアーティキュレーション(分節=接合)にほかならない。ネーションの生政治に挑発的だったのは病だったのである。

2009/08/27

裏竹秋

老人の弱音のやうなものもあって、だいたいは退屈した。特に夏目漱石はなんと我儘な人だらうと思ふし、正岡子規は荻生徂徠は孟子朱子より偉い、徂徠の孔子の評を聞いてみたいと書いてゐるし、福永武彦や原民喜にいたってはその感傷的な思弁とぎらぎらした比喩にうんざりした。しかし朝永振一郎と萩原朔太郎、森茉莉などは割合よく、田原総一朗の嘘だか本当だか判らないほとんど政治的なエッセーはおもしろかった。

2022/05/02

悸村成一

読了118冊め。32編+「あとがき」。帯状疱疹は出てこない。

2021/12/17

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