日本の名随筆 (47) 惑
日本の名随筆 (47) 惑 / 感想・レビュー
リッツ
正直、図書館で間違って予約を入れてしまい、せっかくなので借りてきて、読み出したら若い頃の背伸びをした読書を思い出して懐かしいような気分になった。惑、主に男と女の間に起こる出来事や心の揺れを淡く、濃く、自らの経験を振り返り考察し、とても生真面目に分析しておられるものが多いように思われ、やはり時代を感じた。とにかくすごい顔ぶれ。作品は知らないけど名前は有名すぎて私でも。なかでも伊藤野枝に続いて大杉栄と驚いた。が、高い意識の関係より立原正秋の大家さんであるおばあさんの煩悩のままな遍歴が1番印象に残ったのでした。
2018/04/18
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