ホット・ウォ-タ-・ミュ-ジック
ホット・ウォ-タ-・ミュ-ジック / 感想・レビュー
showgunn
10数年ぶりにブコウスキーを読んだか昔以上に興奮した。 どの短編も物語が動き出すかというところで捨て台詞と共に投げ出され、それが人生への諦めを表してるようでありながら、時々見せる素直さがめちゃくちゃキュート。最高にイカしてる。
2016/10/22
つちのこ
ブコウスキーならではの“切れ味”がある短編集。中でも『身を焼かれながら叫ぶ』『偉大な詩人』『あんたはリリーとキスをした』『愛してるわ、アルバート』は、ブコウスキーお得意の狂気の世界を「お前らにはどうせ分かんねぇだろ!」とまるで嘲笑うかのように書いてくれる。たしかによく分かんないんだよね。でも強いて上げれば、ブコウスキー作品の全てに共通して言えるのは“ツッパリと破壊”、“退廃”“けだるさ”こんな言葉が当てはまるような気がする。
2000/04/14
陽一
訳は悪いが、内容はいつものブコウスキー。もうすこしだけ生きるのも悪くないと思える
trash
”「お父さんがあなたのことよく話してたわ」「へー」「野心がないって、いってた」「そのとおりだ」「ホントに?」「おれにある唯一の野心は、ちょっとした人間になんかには絶対ならないってこと。それがいちばん賢いことだと思うけどな」”話の筋も翻訳もなんかすごい適当にやっているように見える。その適当さが読んでて面白いのだけど、そしてブコウスキーの短編は後に何にも残らない。
2014/10/17
doradorapoteti
短い短編をひたすら読んでると、いつの間にかブコウスキーワールドに入り込んでる。いい加減な生き方の中にたまに見えるやさしさのようなもの。
2009/05/22
感想・レビューをもっと見る