安部公房映画シナリオ撰
安部公房映画シナリオ撰 / 感想・レビュー
燃えつきた棒
そもそもシナリオは文学なのかという疑問には賛否両論あるようだ。 戯曲が文学であることに疑いを差しはさむ人は少ないだろうが、物によっては到底文学とは言い難いような戯曲もあるのではないだろうか? シナリオについても、文学と呼びうるものと呼びえないものがあるのだと思う。 本書に収録された「壁あつき部屋」、「不良少年」、「砂の女」、「他人の顔」、「燃えつきた地図」の五本の作品について言えば、間違いなく文学作品だと僕は信ずる。
2024/02/06
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