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金子みすゞ南京玉―娘ふさえ・三歳の言葉の記録

金子みすゞ南京玉―娘ふさえ・三歳の言葉の記録

金子みすゞ南京玉―娘ふさえ・三歳の言葉の記録

作家
金子みすゞ
上村ふさえ
出版社
JULA出版局
発売日
2003-04-11
ISBN
9784882842811
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金子みすゞ南京玉―娘ふさえ・三歳の言葉の記録 / 感想・レビュー

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めしいらず

幼子が見る世界の瑞々しさ。覚束ない言葉の愛らしさ。わが子の成長を、その言葉を、珠玉のように慈しみ記録する母の優しい眼差し。その暖かさ。親子が辿るその後を思うと、とても切ない。カタカナで旧仮名遣いの文章は、少々読みにくかった。

2014/09/10

nagatori(ちゅり)。

「オカアチャン、オカアチャン、オカアチャン、オカアチャン、マハレ、マハレ、マハレ、マハレ。(母のまはりをぐるぐると)」…母親が我が子の言葉を書き留めようとする、というのはよくある事なのか、実は私もやろうと試みたことがある。三日坊主に終わったけど(^^;;みすゞの愛娘ふうちゃんの愛らしい言葉、そしてその言葉を書き留めるみすゞの優しいまなざし。更に離婚の話し合いの最中とは思えないほど「よき父」としてちょこちょこと現れるみすゞの夫。全てが愛おしく、でも当時のみすゞ一家の状況を考えると胸を絞られるような本でした。

2021/09/10

Amy

金子みすヾは夫と結婚して、愛児ふさえを授かった後、夫から童謡を書くこと禁じられ、創作の筆を断ってしまう。この本は愛児ふうちゃん3歳の時のおしゃべりを書き写したもので、ふうちゃんの言葉ひとつひとつが南京玉のように転がり、それにお母さんの愛情が映し出されている。昭和5年2月9日までの記録で翌月10日にふうちゃんを残して命を絶ってしまう。この本を読むたびに、みすヾは透明感のあるガラス玉のような人だったのではないか、と思い、何故か毎回涙ぐんでしまう。

2013/06/12

よつば

自分にも今3歳の子がいるので、みすゞさんとふうちゃんの姿と、重ねながら読みました。読んでいて所々にその時のみすゞさんの環境などが見えて、どんな中でも娘の言葉を、成長を、書き留めておきたいという愛情がものすごく伝わってきました。あとがきで、娘のふさえさんが金子みすゞさんに対し、色んな複雑な思いを抱えながら生きてきたんだなと知りました。最後の「今度会った時には、親がいなくても良く頑張ったねと誉めてくださいますか」の言葉に涙が出ました。こちらを読んで、子供への愛おしさが増しました。この本に出会えて良かったです。

2022/02/13

ymazda1

ちっちゃな本だけど、歌の中にじゃなくて、「ふうちゃん」との暮らしのなかで残された言葉の中に、みすゞはいるような、そんな気がした。

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