美しい町〈上〉 (金子みすゞ童謡全集)
美しい町〈上〉 (金子みすゞ童謡全集) / 感想・レビュー
kei302
表紙がすてき。中身もですが。金子みすゞさんの詩がいっぱい。「童謡」とありますが、曲をつけられることを想定したものではなかった(Wikipediaより)そうです。 中田喜直氏が曲をつけた歌が有名です。はいだしょうこさんが歌っているのがシンプルで好きです。中田先生の愛弟子だけあって、さすがです。
2021/12/09
がらくたどん
ご感想に惹かれ「おはなしのうた」五編が読みたくて。瘤取りの鬼の悪戯を一挙解決の優しい頓智、月に帰った後のかぐや姫の心を知らず流れる地上の時の無常、すっかり普通サイズになってしまった一寸法師の帰還の可笑しみ、陸へ帰した浦島さんを思う乙姫の慕情と未練、小雀の癒えぬ傷の在りかが分からずオロオロと見当はずれな雀のお宿のじれったさ。弱いものへの優しさと純粋な眼差し。確かにそれもあるのだが、ともすると道徳の題材のように扱われる彼女の作品に見え隠れする自由奔放な視点の据え方を再確認した思い。みすずさん、楽しい人だね。
2022/01/24
雨巫女。
《母‐蔵書》こんなに率直で、優しい言葉に溢れた詩を書いたみすゞさん。今、こんなに注目されてることどう思っているんでしょうか?
2012/11/22
双海(ふたみ)
みすゞが残した3冊の遺稿を、各上下2分冊に編集し全6冊としたシリーズです。「障子」「おさかな」など71編を収録しています。
2014/10/04
アーサー
100分de名著より。金子みすゞ童謡全集の1巻目(全6巻)。71作品収録◆障子の詩から、空と海のあちらの魔法の世界の詩までスケールは幅広い。観察眼と好奇心、視点の切り替えをつかい身の回りの命や自然をうたう。しかし、収録作品を通じて感じたのは孤独感。命や自然と対話するというよりは、空想により一人で何役も演じているように感じた。みすゞには世界は賑やかに見えていて、孤独感なんて感じていなかったかもしれないが……◆詩集の感想ってなかなか書くの難しいなぁ。2巻目以降も読んだら印象が変わるかもしれない
2022/01/26
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