F氏の時計 (ふしぎ文学館)
F氏の時計 (ふしぎ文学館) / 感想・レビュー
朱音
推理作家としていろいろなジャンルの作品のある佐野洋だが、この本はその中でもSFがかったものが集められている。同じようなネタを使ったものもあるのだが違った切り口で料理しているのは流石。収められているのが古いものだったりアンソロジーなので既に読んだことがあったりするのは残念だが再読に耐えうる良質の作品だと思う。特に気にいったのは最後の「金属音病事件」。
2002/03/17
C----ya
「金属音病事件」を読みたくてやっと見つけた。交通事故以来キーンと音がするというあらすじで、読む前に怪奇小説と予想していたら脳的な変化と記憶を軸に展開しなかなかだった。この時代から脳科学絡めた小説がある事に驚いた。1960、70年代物
2016/10/05
てっちゃん
性の部分に焦点を当てたSFミステリーとでもいうのかな?書かれたのは随分前らしいがあまり古臭さは感じなかった。一番面白かったのは「金属音病事件」。 ふしぎ文学館というシリーズは大好きなのでこれからも是非続けて欲しい。
2015/12/23
たく
懐かしい感じのSF集。
2013/12/25
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
☆×4.0…エロティック・SFミステリー作品集。どの作品も必ずといっていいほど「オトナ」な表現がちりばめられてはいますが、いやらしさがないのは著者の文章力の高さがうかがえるところ。中には著者が最後に読者に語りかけるお茶目な作品もあります。まあ、現実には起きませんので安眠してくださいねっ(笑)秀逸なのは本格推理がさえわたる「金属音病事件」。最後のある人の行動がある意味強烈に印象に残りました。
2010/08/21
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