死後の恋 (ふしぎ文学館)
死後の恋 (ふしぎ文学館) / 感想・レビュー
阿部義彦
出版芸術社より、平成7年刊。古本屋で購入。ドグラ・マグラの著者だけに、予想どうりの面白さ。怪奇探偵小説とはうたってますが、殺人が必ずあるとも限らないです、江戸川乱歩が絶賛した作品も収められています。幻想怪奇譚集と言った趣きです。短編から中編を10編収録。既読も2編有りましたが、この世界観は堪らなく引き付けられます。『キチガイ地獄』の信頼出来ない語り手による叙述トリック、『人間腸詰』は高橋葉介さんの漫画の原案なのかな?圧巻なのは『鉄鎚』の魔性の女の凄惨な最期。そして乱歩絶賛の『押絵の奇蹟』アハアハ、イヤ
2023/10/08
アキ
二度目ましての作家さん ドグラ・マグラの時も、語り口調の時は、昔の語り口調だから 非情に読みにくかったんですが、あれは割と良かった。 だから期待していたんですが、人間の心理の負の部分を 思いっきりさらけ出しているので、読んでいて苦しい。 「キチガイ地獄」は、まさにドグラ・マグラの前哨譚か?と 想像してみたり(*´艸`*) ただ、表題作の「死後の恋」は、自分の止められない欲望を 恋だと認めて欲しかったのか? これは、ちょっといただけない(-。-;)
2021/09/22
もつ
グロテスクかつ艶美な表現がとても好きな作品です。読後感もなんともいえない....主人公の男の悲壮さ、虚しさに良い意味で糸を引かれます。
おゆき
Kindle版にて表題のみ読了。古い言い回しだけど、後半の部分がインパクトありすぎてもう一度じっくり読まなきゃいけない気になった。
2014/06/25
ぼのかな
本内の作品全て独白形式になっているので少し読みづらかったが、その理不尽な怖さ、答えの出ない壊さは夢野久作の独特な世界観を作り出している。
2012/01/08
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