仁木兄妹長篇全集: 雄太郎・悦子の全事件 (1(夏・秋の巻))
仁木兄妹長篇全集: 雄太郎・悦子の全事件 (1(夏・秋の巻)) / 感想・レビュー
☆エンジェルよじ☆
初めての作家さんで、予備知識もなく読み始め「オート三輪」が登場してビックリ仰天!昭和31年の作品なんですね。物語がどう展開するのかテンポよく読めて、伏線もしっかりあって、とても面白かったです。この兄妹好きになりそう^^
2010/07/28
アルパカ
若竹七海さん「錆びた滑車」で仁木悦子さんの「猫は知っていた」が名作とされていたので気になって。植物学者の兄と音大生の妹。昭和の昔の日本の雰囲気が懐かしい感じがして、確かにちょっと古さを感じさせますが、とても面白かった。著者の仁木さんが胸椎カリエスで足が不自由だった、というのに驚きました。なのに他人の家庭や実社会の人間模様を多く見たような描写の細かさが素晴らしい。全体的に雰囲気が明るいのも読んでいて楽しい。
2018/12/07
とことこ
はじめましての作家さんです。とても楽しく読めました。時代は昭和っぽさがもちろんでてるけど内容は今読んでも楽しいです。この兄妹がまたいいキャラなんですよねー。
2010/07/20
hal
昔読んで、面白くて印象に残ったのだけど、図書館で借りてた本で、著者の名前をうっかり忘れてしまったため、そのままになっていて、久しぶりに再読しました。昭和30年台あたりの生活や考え方が描かれていて、ある種懐かしい推理小説です。近代的科学捜査があったらまず成り立たないような。話は結構強引かなと思いますが、主人公兄妹が魅力的ですね。昔の東京は道が狭くて、貧しくて、謎の洋館があって、きっと星空も綺麗だったのでしょう。
2018/06/08
kagetrasama-aoi(葵・橘)
仁木兄妹が活躍する長篇ニ作「猫は知っていた」「林の中の家」が収録されています。植物学を学ぶ兄悠太郎と音楽の師範科に通う妹悦子のコンビ、大好きです。初出版は57年と59年ですから、流石にデビユー当時のセンセーションは存じ上げませんが、私が中学生か高校生頃、第二次仁木悦子ブームが起こり、その時に初読。夢中になって読んだことが懐かしいです。当時ですら、語り口や登場する車、時代背景は昔っぽいなぁ……と思いましたが、それを補って余りある面白さ、フェアプレーに魅せられました。今回読んでみて再び同じことを思い(続く)→
2015/12/17
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