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悪霊の群

悪霊の群

悪霊の群

作家
山田風太郎
高木彬光
出版社
出版芸術社
発売日
2000-04-01
ISBN
9784882931843
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悪霊の群 / 感想・レビュー

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山田風太郎、高木彬光の合作。合作とかはあまり期待しないで読むんですがまあその通りな感じで。全体的に話がゴチャゴチャしてしまった感じがしてしまって読みにくかった。後半になって少し話の方向が見え始めて落ち着いたけどやはり全体としては残念な作品になってしまいますね。

2012/04/09

高木彬光+山田風太郎=? 戦後探偵小説のホープとして注目された時期に実現した御両所の合作企画であります。それでは御両所のいいとこどりな快作に仕上がったかといえば、あにはからんや、どっちつかずな出来になってしまったというのが正直な感想です。何しろ通俗スリラーという選択からして残念。これなら何も御両所の合作で書くこともなかったような。高木&山風御両所の愛読者、もしくは戦後探偵小説の愛読者にとってはコレクターズアイテムとしてなら価値があっても、それほどでもない読者にはおすすめしかねる一冊。星3つ。

2016/07/22

kiji

★3。ミステリに限らず共作という試みは珍しいです。本作ではそれぞれの作品の主人公が共演したりと見どころはありますが、小説としてはちょっと微妙でした。企画としては面白いですが、役割分担が難しいのかもしれません。現代なら、ガリレオVS新宿鮫とか読みたいですけど

2014/08/27

冬至楼均

二大探偵が互いに別々に動いて事態を悪化させてしまった事が、ある意味で合作の困難さを象徴したと言えるのかも。

2013/09/20

moon-shot

面白かった!共作って、だいたいはお互いが相手に配慮して無難なお話に仕上がるものですが、この本は、高木さんのガチのプロットに、風太郎がケレン味たっぷりの語りを入れて、両雄一歩も引かない異種格闘技の大一番の趣がありました。それはまあ、両者の良さがうまく溶け合っているかと言うと確かに微妙な所ですが、本格推理としても馬鹿にできないどんでん返し付きですし、伝奇小説としても水準以上の出来栄えではないでしょうか。こういうカオスな物語、大好きです。後味の良い結末もポイント高し。やっぱり風太郎の小説はこうでなくっちゃ。

2022/02/08

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