山田風太郎コレクション (3) 十三の階段
山田風太郎コレクション (3) 十三の階段 / 感想・レビュー
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
雑誌に掲載されたリレー形式の連作小説集。山風先生が関わった小説がまとめて読める。おもしろかったけれど、一話3~4人で、一人につきひとつ以上の見せ場があるのは多過ぎる。どの人も自分のパートで盛り下げるわけにはいかないからか、ジャジャーン!ババーン!ダダーン!というシーンが続くので読んでいて少し飽きるし疲れる。こういうのは、まとめてあるのを続けて読むよりも、雑誌の連載で読む(前回の話はうっすらとしか記憶に無い状態)くらいがちょうどいいのかもしれない。
2016/09/25
yonemy
「連作」を初めて読んだが、こんな豪華な企画モノがあるなんて...現在にもあるのだろうか?全て私の生まれる前に描かれた作品は戦後~昭和30年代のものなので、郷愁を覚える部分は皆無で、江戸川乱歩のような「お話」として楽しんだ。例外として、「十三の階段」のシンガポールのチャンギー監獄の描写が、息苦しくなるほどの生々しさで、戦争により常軌を逸脱した人間に恐怖した。山田氏の体験に基づくものだそうだが、夢に出てこないことを祈る。
2020/05/10
Genei-John
執筆者が生んだ探偵の饗宴など、興味深くはあっても、やはり連作は面白いというものではない。それでも執筆陣の豪華さをみると、読んでみたい気持ちは尽きず、解説に記されたこれまでの他の連作もぜひ読んでみたい作が目白押し。横溝正史参加のものもこうした趣向で出版されないものか。
2013/02/17
氷沼
今まで読んできたこの手の連作モノはその殆どがイマイチだったのですが、白薔薇殺人事件、悪霊物語、十三の階段など、文章から漂う作家ごとの「差」もさほど感じられずスムースに流れていくしこの作品は楽しめました。怪盗七面相だけは少年向けなのでピンとこなかったですが
2015/07/21
ume natsu
高木彬光目当てに、というか神津恭介先生出演作品行脚で。表題の連作では他の作家による神津先生の姿が見られるので、コアなファンにはいろんな意味でたまらない(私は楽しかったけどw)
2015/01/30
感想・レビューをもっと見る