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探偵三影潤全集 1 白の巻

探偵三影潤全集 1 白の巻

探偵三影潤全集 1 白の巻

作家
仁木悦子
出版社
出版芸術社
発売日
2005-02-01
ISBN
9784882932635
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探偵三影潤全集 1 白の巻 / 感想・レビュー

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くさてる

ハードボイルド全集が良かったので、探偵三影潤全集に着手。これが期待通りの面白さというか粒ぞろいな内容で、とても楽しみました。酒は出ても泥酔はせず、美しい女性が出てもロマンスのかけらもなく、プロ意識に徹しているけれど、ひととしての正しさと、「喉にひっかかった骨」をなんとかしようとする誠実さを持つ男を描いたこのシリーズ、こういうハードボイルド、こういうミステリを読みたかった!良かったです。

2022/06/26

コチ吉

相変わらず時代を感じさせない作風。「冷えきった街」は探偵が一人称で書かれており、何かあるのかなと思わせる。その意図は成功し、やるせない結末と相俟って独特の読後感がある。

2019/12/31

きら

今回は、仁木さんのハードボイルド・タッチの三影潤です。 このシリーズは初めて読んだので、一瞬あれっ、と思ったぐらい文章のタッチが違い、仁木さんのまた違う一面を知る事が出来ました。 主人公は暗い過去を背負いながらも、被害者ぶる事もなく、かと言って変に前向きになる事もなく、普通の人間として生きていて、そういう性格描写が仁木さんらしく、とても好きです。 後書きの千街晶之さんも書いておられましたが、ハードボイルドな作風のためか、いつもの温かみより、苦い作風。

2021/03/04

kagetrasama-aoi(葵・橘)

長編「冷えきった街」と短編「白い時間」と「白い部屋」の三編が収録。どれも既読のはずですけど、全く忘れていて凄く楽しめました。特に「冷えきった街」が良かったです。ハードボイルドでありながら、本格とうまく融合されている印象。そして、三影潤の個性が凄く胸にきました。実体験から、冬樹に殺人について語るところが特に好き!そしてあの結末……。涙が出ました。傑作だと思います。仁木氏はキャンドラー好きとのこと、納得です。もう少し長生きしてもっと沢山作品お書きになって欲しかったです。ご冥福をお祈り申し上げます。

2016/03/23

ヘブンリー

ちょっと時代を感じるところもあったけど、本格とハードボイルドがうまく融合しているところが気に入った。三作目の「白い部屋」は病室での話から事件の全容と解決が引きだされていて、安楽椅子探偵的なところもあり、短いけど深い!

2013/07/30

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