名探偵コレクション (1(線の巻))
名探偵コレクション (1(線の巻)) / 感想・レビュー
ごへいもち
残念ながらどうしたって古いなぁ
2014/08/27
竜王五代の人
好奇心と、休職中という有閑な身分であることから、あやしい誘い(父を殺したという少女の思い込みを解いてくれ、とか、遺産争いという不穏な企みをする老人を守ってくれ、とか)にも自ら巻き込まれる吉村駿作記者シリーズの本。「みずほ荘殺人事件」は解答をめぐる討論を含んだ完全版。/「殺人配線図」にしろ「死の花の咲く家」にしろ、人非人ながら妙なユーモアも兼ね備えた老人が魅力的だ。あと作者自ら配線図やら建物の構造図とか描いたという話が面白い。ミステリとして面白いものにするとどこか話として不自然なものを抱えてしまう悩みも。
2022/05/19
きら
最近すっかり虜の、仁木悦子さんの今回は吉村記者シリーズ。 私は基本、古い年代の小説の方が好きのなのですが、仁木さんはその当時の生活状況や、ファッションなど、丁寧に書かれていて、本当に興味深い。 今作の探偵役、吉村記者も、行動的だけど強引じゃないところが、仁木さんの書かれるキャラクター、っぽくていいなぁ。
2021/02/12
kagetrasama-aoi(葵・橘)
吉村駿作記者が活躍する、長篇と短編四編が収録されています。長篇の「殺人配線図」面白かったです。吉村記者の為人が凄く親近感持てるし、みどりの個性も自然で、惹き込まれました。文系人間なので、配線図ってよくわからないかなぁ……と危惧していましたが、きちんとした謎で、わくわくしました。しかも宝探し!サービス満点って感じでした。短編はどれもそれぞれに味がありますが、「みずほ荘殺人事件」は格別の味わいがありました。噂に聞いていた、江戸川乱歩氏の惹句と平野謙氏の解答編、仁木悦子氏のアンサー!どれも素晴らし(続く)→
2015/12/24
ママ
図書館本。仁木悦子コレクション①〜③までまとめて再読。 最近出版されたものがあり綺麗な本でよかった。 今では文庫本すら手に入らない昭和の名作。時代背景などは古くて今の若い子にはもう建物の様子や身なりや生い立ちが想像もできないかもしれませんが、ミステリーそのものは古くなくて、斬新です。このまま今の時代背景に持ってきてドラマにすることだって可能だと思うのです。あー、久々に(30年振り?!)読んでも面白かった!
2016/04/10
感想・レビューをもっと見る