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横溝正史自選集 (vol.1)

横溝正史自選集 (vol.1)

横溝正史自選集 (vol.1)

作家
横溝正史
出版社
出版芸術社
発売日
2006-12-01
ISBN
9784882933083
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横溝正史自選集 (vol.1) / 感想・レビュー

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優希

金田一耕助ものの『本陣殺人事件』と由利麟太郎ものの『蝶々殺人事件』がカップリングされた贅沢な1冊でした。金田一作品は読んだことがあるものの、由利作品は初めてでした。『本陣殺人事件』目当てでしたが、読んでみると『蝶々殺人事件』の方が面白かったです。派手な作りではないものの、読んでいている間中ずっと惹きつけられていました。

2024/11/19

うーちゃん

図書館でこの素敵な"自選集"を見つけてしまったので、金田一耕助再読祭りをひっそりと開幕することにした。いつもの角川文庫じゃないのが新鮮。私は日本の名探偵の中でいちばん好きなのが金田一なので、彼の初登場長編である「本陣」は不滅の傑作だと思っている。婚礼の夜、雪の離れ家、琴の音、血塗れの新郎新婦・・。密室トリックに目がいきがちな作品だが、ホワイダニットとしても優れた作品だと認識。まさに"本陣の悲劇"だ。「蝶々」は金田一ものではないが自選集に入るのも納得の完成度。巻末の横溝正史による随筆も興味深かった。

2017/06/10

ジャムうどん@アカウント移動してごはんになります

本陣殺人事件が読みたくて借りてきましたが、蝶々のほうが好みだった。本陣はハウダニット、蝶々はフーダニットの名作。横溝さんの文には、ほかの作家にはない不思議な雰囲気があり、とても素敵。どちらも、なかなか面白かった。

2015/03/07

イ.イ

文庫版と迷ったけど、「蝶々殺人事件」も読みたかったのでこちらで再読。横溝正史作品はそのおどろおどろしい独特な雰囲気が良い。「本陣〜」の方は、『金田一耕助シリーズ』1作目。国内ミステリの密室モノで必ず作品が上がる有名作。「蝶々〜」は『由利先生シリーズ』の代表作と言って良い作品。元々犯人当ての作品らしく上質なフーダニットだった。この一冊で二作の名作が読める他、初刊本のあとがきがあるなど巻末付録も凄く充実した一冊となっている。当然だが、名作は何回読んでも、いつ読んでも名作は名作だ。

2016/07/30

不見木 叫

金田一耕助と由利麟太郎、横溝正史の生み出した2人の名探偵の最初の事件。 ●本陣殺人事件…密室トリックの豪快さはもちろん、「3本指の男」のロジックも見所。 ●蝶々殺人事件…「樽」に倣った地道なアリバイ崩し、読者への挑戦状の後に消去法で犯人が特定されていくのはやはり鮮やか。余談ですが「探偵は みんな集めて さてと言い」の初出でもあります。

2014/11/08

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