仁木悦子長篇アラカルト 1 晴の巻
仁木悦子長篇アラカルト 1 晴の巻 / 感想・レビュー
鴨ミール
仁木悦子さんの小説は、人間の可愛らしい部分と醜い部分が上手く折り重なって(ミルフィーユのように)味わい深くて私は好きなんです。短命だったのが残念ですね。残された作品を時々少しずつ読むのが楽しみです。
2016/03/04
kagetrasama-aoi(葵・橘)
長編の「枯葉色の街で」と短編三編が収録されています。この長編、とっても好きです。江見次郎と小森敦子のキャラがとってもほのぼのとしていて、殺人事件のお話ですが、温かい気持ちにさせられます。ミチルちゃんも凄く当時の子供らしくて良いです。ノートでこのミチルちゃんは作者さまの投影とあります。ほんと、天賦の才能をお持ちだったんですね。
2016/03/17
なつめ
仁木悦子全集を読み続けて、毒殺の方法が青酸カリから睡眠薬に移っていったのに時代を感じました。
2012/01/27
竜王五代の人
長編「枯葉色の街で」と短編3編を収録。人はいいけど実生活には向いていない芸術肌の青年が、よく似た性格の死者に出くわしてその死の真相を解いていこうとする看板作は、青年を慕う死者の幼い娘の存在もあってこの作者らしい人の温かみが良い。「赤と白の賭け」、主人公は命こそ助かったけど、このラストでは(犯罪でも犯して隠蔽しない限り)社会的生命は絶たれるんじゃないだろうか。老人の行動は咄嗟なのか、そこまで計画していたのか? こういう鋭い小説は良い。
2021/07/26
そらパパ
長編とあったのに最初のだけが長編であとは短編でびっくりしました
2016/11/28
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