仁木悦子長篇アラカルト 2 雨の巻
仁木悦子長篇アラカルト 2 雨の巻 / 感想・レビュー
竜王五代の人
「陽の翳る街」、ミサヨ婆さんの外出について、堀尾夫妻の子供が何か手がかりを語るんじゃないかと思っていたらそこは外してしまった。ミステリ好き四人組が空中分解しかけて、最後には結束を取り戻す展開は王道でよい。同時収録の短編もいずれも良作だが、「山のふところに」の戦争にまつわる復讐の心理はその時代を知る人ならでは、と思う。
2021/07/21
なつめ
「山のふところに」がブラックなんだけど、すごく残った。戦後、こういうことはあったんだろうし、こういう親の思いもたしかにあったと思う。
2012/03/13
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