横溝正史探偵小説コレクション (5) (横溝正史探偵小説コレクション 5)
横溝正史探偵小説コレクション (5) (横溝正史探偵小説コレクション 5) / 感想・レビュー
HANA
ほぼ埋もれていた岡山物を多数収録している。金田一耕助が活躍する二作品以外は戦後すぐの発表なので、作中には戦争が強く影を落としている。ミステリのセルフパロディのような「神楽太夫」、ホラー色の強い「蝋の首」に戦災孤児が活躍する「泣虫小僧」とバラエティに富んだ作品が多いが、本格ミステリとしての完成度は金田一物が上だと思った。二作品とも何度も読んだことあるが犯人がわかっていても過程を楽しむことのできる秀作だと思う。巻末の随筆は当時の執筆状況がわかり面白い。著者の随筆はもっと高く評価されるべきだと思う。
2012/09/03
私的読書メモ3328
シリーズ五冊目。岡山を舞台とした短中編で統一されています。冒頭の『神楽大夫』、表題作『消すな蝋燭』など短い分量でまとまめられていてとても良いと思いましたが、探偵小説を短編にするとショートショートに似た味わいになりますね。最後を飾るのは金田一耕助版の『首』で、シリーズ内でバージョンの違いを読み比べるのも面白かったです。『空蝉処女』は、解説を読むに作者最期の作品なのでしょうか。
2020/01/16
カムリン
この辺まで来るとさすがに面白い。戦時中のよりのびのびと書いてる感じ。技術的にも作者の腕が上がっていったのがわかる。横溝正史、岡山大好きだったんだね。「八墓村」も津山の事件だし。
2015/08/09
ぶうたん
○
2013/05/05
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