眉村卓コレクション 異世界篇 2
眉村卓コレクション 異世界篇 2 / 感想・レビュー
キョウラン
1巻が幻想的なのに対してこっちは現実的なんでわかりやすい。1巻も好きだけど「傾いた地平線」のように地に足がついた作品も眉村卓はうまい、読ませてくれる。「傾いた地平線」は長編で、あとは短編6本が収録されてるんで他の作品と読む比べるのも面白い、いい編集してるなあ。この本の内容は1977年~1981年の作品で占められてて「組織と個人の関係」を描いてますな。ここから〈司政官〉シリーズにつながるわけですね。
2012/09/15
Ai
もしあのとき、仕事を辞めてなかったら、独立してたら、結婚してなかったら、東京に行ってたら…、誰もが人生を振り返った時に考えてしまう「ifもしも」。眉村さんのこのコレクションにはこのテーマで描かれた作品が多い。ご自身が作家人生以外の選択肢に後ろ髪惹かれるものがあったのだろう。今私が住んでいる岡山県の日生にゆかりがあったとは驚き。
2015/11/23
R
奇妙な事によって今までの法則が壊れてしまいそうであるが、それでいて最後にはありきたりな日常が帰ってくる。本当に奇妙な出来事など起こったのだろうかということさえ疑問に感じ、それを確かめることもままならない不安定な不思議さがいい。駅のホーム、ビル、ヘルメットをかぶった人々、昔の街並み、潮を運ぶ風etc…彼の風景描写と世界観が好きだ。 表題「傾いた地平線」は作者自身が今までを振り返った作品だろうか。 気に入った題…「潮の匂い」「遠い日の町」
2014/10/27
あめり
誰にでもありうる日常の…いや、人生選択の?恐怖? 睡魔が怖くなりそう!ラスト作品の「名残の…」がなんとなくスキ。
2013/02/18
izumone
年代的に今読むと染みる。
2012/10/25
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