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皆川博子コレクション9雪女郎

皆川博子コレクション9雪女郎

皆川博子コレクション9雪女郎

作家
皆川博子
日下三蔵
出版社
出版芸術社
発売日
2016-03-28
ISBN
9784882934660
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皆川博子コレクション9雪女郎 / 感想・レビュー

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ぐうぐう

「夢の中に、嘘も真もあるものかね」夢は甘美であり、故に非情でもある、ということか。であるならば、夢は現の、まさしく鏡像なのだ。皆川博子の小説がそうであるように。時代小説集『雪女郎』には「少年外道」という短編が収録されている。「少女外道」と対成すタイトルで興味深い。興味深いと言えば「十五歳の掟」だ。皆川初の時代短編だという。1979年発表の作品。もう一冊の時代小説集『朱紋様』には、十一代目中村勘三郎を描いた「影隠し」がある。八代目が登場する『花櫓』を思い出す。(つづく)

2021/01/13

miicha

とうとう読み終えてしまい寂しいですが、まだまだ未読の皆川作品が沢山あるので寂しがる必要なかったかも。皆川先生の短編が好きなのでこの巻もとても楽しく読みました。特に印象に残ったのは「十五歳の掟」ですがどのお話も独特の味わいがあって好き。エッセイも楽しかったです。次は何を読もうか楽しく悩みたいです。

2017/05/22

マカロニ マカロン

個人の感想です:B+。『皆川博子の辺境薔薇館』を読み、皆川さんの古い作品を読んでみたいと思い借りた。500頁近い本なので、手こずるかと思ったが、短編集でもあり、とても読み易い文章で、2日ほどで読んでしまった。装丁もとても素敵で、税込み3024円もするので、とても買えないが、図書館で他のコレクションも読んでみたいと思った。皆川さんの初の時代小説という『十五歳の掟』には宮田雅之さんの切り絵も3枚挿画されており、味わいを深めている。稚児愛、愛憎劇、血の匂いとの重層的なストーリー展開は初時代作とは思えない完成度。

2018/08/10

秋良

本当に現と幻のあわいを描くのが上手い人だと思う。瑠衣シリーズは勘違い婆の最後が分からなくてちょっと消化不良。

2016/08/14

夏子

短編は勿論、エッセイが凄く面白い。本好きとして共感してしまう「好きと嫌いと無関心」が特に良かったです。

2016/05/29

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