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海色の壜

海色の壜

海色の壜

作家
田丸雅智
出版社
出版芸術社
発売日
2014-10-23
ISBN
9784882934714
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海色の壜 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

田丸雅智は初読。ここには20篇のショート・ストーリーズが並ぶ。様々な表情やスタイルがある。巻頭の「ふぐの恩返し」は、まるで落語の間合いである。甘さの中にビターを含んだ「蜜」。「O型免許」は惚けた味わいの物語。「壁画の人々」や「修正駅」、「部屋釣り」あたりは、安部公房風の軽やかなシュールの趣き。ポール・ギャリコの『猫語の教科書』へのオマージュのような「アドネコ」。作品集全体のタイトル『海色の壜』からすれば、最後に置かれた「海酒」が最も意に叶うか。

2024/08/29

❁かな❁

田丸雅智さん初読み!お気に入りの又吉さんが絶賛されていたり、星新一さんの孫弟子とも聞いて気になってました!私は子供の頃、星新一さんのショートショートをよく読んでいたのですごく楽しみでした!表紙がとても綺麗で最後のお話の雰囲気に特にピッタリ♪20編のいろんなお話が詰まっています!SF系、ほのぼの系、ヒヤッと系など(´▽`*)静かで優しい雰囲気で楽しむ事ができました★印象に残ったのは「ふぐの恩返し」「O型免許」「月工場」「壁画の人々」「修正駅」「夕暮れコレクター」「海酒」。ゆるくて不思議な心地よい世界観*

2015/09/26

mocha

真夏の水族館のクラゲコーナーでお昼寝してみたい。きっとこの本みたいな夢が見られるだろう。一日に1、2篇のペースでゆっくり読んだ。各話の扉に描かれたビーチグラスの意味がわかったとき、全体でひとつの海の標本箱のように思えた。とても短い話ばかりなのに、どれも映像が浮かんでくる。好きな作品は「壁画の人」「夕暮れコレクター」「海酒」。

2018/07/03

takaC

"三分の一ほどが海がらみの話だった理由は最後に分かる。(そういう趣向の話ということではないが)「ふぐの恩返し」「桜」「蜜」「魚屋とぼく」「ほくろ」「月工場」「年波」「O型免許」「壁画の人々」「修正駅」「部屋釣り」「似豆」「たまご顔」「砂童子」「アドネコ」「夕暮れコレクター」「ジンベエノット」「カーライフ」「コンロ」「海酒」"

2017/01/10

榊原 香織

"2021年 色に繋がる本読書会"参加中。 海辺に転がってる丸くて不透明なガラス、薄っすら青かったり緑だったり。 海色ってそんなイメージかな? 若手のショートショート。ファンタジーぽかったり、落語に思えるのも。 海のイメージが多い。故郷の松山の海らしく

2021/01/08

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