星へ行く船シリーズ1星へ行く船
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星へ行く船シリーズ1星へ行く船 / 感想・レビュー
ぶち
(再読) といってもン十年振り。 サイエンス色がほとんどないのでSFと言ってよいのか分かりませんが、宇宙船旅行た異星での暮らしや冒険に憧れる10代の乙女の胸を躍らせるには充分な物語です。だいぶ齢をとってオバサンとなった私でも心がときめいたりしましたもの。 大幅に修正・加筆した"完全版"と作者の新井素子さんも太鼓判を押しています。新たに描き下ろされた短編2本のボーナストラックも付いて、大満足の版です。完結編までの4冊も少しづつ読んでいきます。
2022/06/19
ゆかーん
SF好きには有名な作家・新井素子さんの「星へ行く船」シリーズ。1980年に出版されているにも関わらず、その文体は色あせることなく私の心をドキドキワクワクさせてくれました。この物語の主人公は、19歳の女の子・森村あゆみ。地球を捨て、宇宙船で遠い火星へ向かう予定だったのですが、謎の男・太一郎と出会ったことで運命が大きく変わってしまいます。外の世界を何も知らない莫迦正直な彼女は、火星での生活を上手くこなせるのでしょうか。2巻目以降で、二人の関係がどう進展していくのか気になるところです!
2017/01/24
しゅわ
【図書館】新刊の棚で発見して驚愕!なんとあのシリーズが新装で再販されてる♪ いつの間にか所長の年齢まで追い越し…初々しいあゆみちゃん&太一郎さんに再会できて感慨深いです。発売から35年経ち表現が古くなったところを含め…かなり愛のある校閲がシッカリ入ったとのこと。セリフを丸暗記できるほど何度も読んだ大好きなシリーズですが、読んでいて違和感なかったのがうれしいです。おまけ短編の水沢所長のお話がシッカリ最近の素子節全開…つまりかなり文章がくどい…で苦笑いでしたが、この世界にふたたび浸れて幸せなひとときでした。
2016/11/13
まりお
意に沿わない結婚から逃げるため、宇宙船に密航する少女。その道中、とある男たちの逃亡劇に巻き込まれる。1981年に初出した小説に加筆を加えた決定版である。新井素子だから何か古く感じるのか、と思っていたが、1981年で納得。これはコバルトシリーズも読んでみたい。「あたし」の1人称で通す物語。あやふやで、感情が現れていて、やっぱり新井素子だなと思える少女だった。
2017/04/29
瀧ながれ
文庫版(81年)既読。いまの少女小説にはありえない、どっしりしたヒーローだなあ、太一郎さん。兄のふりして男装で家出するヒロインは、いまでも見かける気がします。物語が一本道で終わらなくて、折々で「あなたはどう思う?」「あなたならどうする?」と読者に考えさせるような気配を感じるので、一筋縄で終わらせない作品だと思います。きりん草のハナシは、ずっと覚えてて、今回もどうにもやるせなく読了しました。ガッコの図書館に入れるといいよ、ぜひ。
2016/09/17
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