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愛は、こぼれるqの音色 (TH Literature Series)

愛は、こぼれるqの音色 (TH Literature Series)

愛は、こぼれるqの音色 (TH Literature Series)

作家
図子慧
出版社
書苑新社
発売日
2019-03-25
ISBN
9784883753451
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愛は、こぼれるqの音色 (TH Literature Series) / 感想・レビュー

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Ai

主人公の佇まいが魅力的だった。諦観と喪失感を持った、透明感のある存在がすてき。物語も、SF的なガジェットを放り込みつつ、ラブストーリーやミステリー要素が強く読ませる。新作が出てら、読みたい作家さんが増えた。

2019/10/25

BECHA☆

近未来の東京。荒川の決壊で浸水した地域が放置されている。不動産屋の立ち退き勧告の日雇いで働く黒丸が巻き込まれる表題作短編と、その後契約社員になった黒丸が活躍する「密室回路」の2本立て。要素は難しいSFの世界だけれど、読み終えて感じるのは色んな「愛」。解説が親切。WANKO、きっとそのうちお目に掛かれる気がする(!?)

2019/08/30

ぶうたん

NOVA掲載の短編に、主人公が共通した短い長編を組み合わせたもの。基本的にはSF範疇内だが、後者は心理的な謎を組み合わせたミステリ的な作品。後者は特にガジェットに凝っている分、スッキリしない感がやや否めない。まあ、こっちの読解力の問題が大きいのだけれど。昔著作を集めていたので、コバルト時代の作品は何冊か読んでいるのだけど、完全に大人向けのは初めて読んだので良かった。

2019/04/21

tetra

退廃した近未来の建造物・取り巻く雰囲気の描写が極まっていた。富裕層の登場人物がいる傍ら、日雇いで働く人々の描写が印象的だった。

2020/04/16

渡邊利道

ガジェットやギミックが濃密に詰め込まれたSFミステリ連作。奥行きのある背景設定に複雑なプロット、ノワールな物語でドライなエロスとほとんどセンチメンタルな情感が味わえる。長編『アンドロギュヌスの末裔』の姉妹編的な作品で、まだまだポテンシャルがありそうなキャラと世界なのでシリーズとしてもっと読みたい。解説で作者のこれまでの作品を振り返っていて読書案内としても便利。

2019/07/10

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