ヴァージニア

gachin

処女にまつわる短編集。相変わらず上品で綺麗な描写。年代からして、80年代に女の子をやってた人達の青春を救ってあげることが目的の本なんじゃないかと思った。今とは違うあの時代以前は、女の人の苦労は大きかったろうと思うので。

2019/09/15

j

素晴らしい！近藤ようこを正当に評価しているには高橋留美子だけかもしれない。中年処女の苦悩を描いているが、悲劇もあればハッピーエンドもある。人生の不条理を冷徹、かつ優しい抑制された筆致で描く熟練の技！

2010/02/27

さとさとし

年齢を重ねるが男性経験のない処女たちを描いた短編集。 安藤ゆきのポップな女子世界から一変。昭和のオンナの話で、ねっとりじっとり陰湿で、家に縛られたり、自分の殻を破れなくて苦悩するお話。これもまたよし。

2023/09/17

peko

女性の人生の行き方を何処かクールに描いた、小説のようなコミック。著者近藤ようこの着物の趣味本以外の次回作が待たれる。

2013/04/20

龍國竣/リュウゴク

家族との関係で、昔の男を引きずって、ヴァージンである二十代後半から五十近くまでの女性たち。彼女たちの男との交流を描く。繊細な心のやり取りがしっかり描写されていて、短編ながらも濃い仕上がり。最後の話が一番好き。父を求めていた、そこからの解放。

2011/11/18