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鬼にもらった女

鬼にもらった女

鬼にもらった女

作家
近藤ようこ
出版社
青林工藝舎
発売日
2008-06-30
ISBN
9784883792641
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鬼にもらった女 / 感想・レビュー

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斑入り山吹

おはなし、ってものを体得してらっしゃる。本質っていうのか、そういうのを。シンプルなまろやかな線で、男と女の間にあるものをおおらかに描く。若いときだと面白いと思えなかったかもしれないが、夫を持って約20年、今ならよく分かる。しみじみ好きです。近藤氏の本はみんな揃えたいなぁ。ちょっと高いなぁ。ところで、「打つ女」は岡野玲子『玉手匣』にも出てきたな。こういう話が昔の日本にあって、それを自分の味で蘇らせる実力者が二人もいる。なかなかのものですなぁ。

2013/02/12

てんてん(^^)/

近藤さんの漫画を久しぶりに読んだ。この人の描く人物には一見儚げな姿の中に隠された強く激しい情念、それと同時に根底にずっと流れているある種の諦観のようなものがあって、それがとても胸に響いてくる。それが身分制度や家父長制度といったものに縛られていたせいなのか、死生観などもかかわっているのか分からないけれど、現代人の失った「あはれ」という精神がここにはあるような気がする。

2010/03/03

龍國竣/リュウゴク

短い頁で書かれた中世の物語集。女性と男性との移ろいやすい、その一方で、執着もしてしまう儚い関係に焦点が当てられる。女が美男を求める話は、結局成就したものの、男が醜女を貰い受ける話は流れてしまう。表題作が御伽話としても特に完成度が高かった。

2012/12/14

ひるあんどん

図書館本。美男蔓の話が良い ◎ 別の話だけれど、印象的なコマは67頁、左下の父親の顔。

2022/03/06

kujira

旅先で読了。一貫しておとぎ話調なのに、掲載誌がばらばらという事実にびっくり。そしてそれを青林工藝舎で出すということもびっくり。いやそっちはそこまでびっくりじゃない。「福の神」の白ねずみがかわいい。

2016/05/04

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